シティボーイズライブ ラ・ハッスルきのこショー


2001年のライブ。作・演出が三木聡から坪田塁細川徹に変わった。


個人的には、作家が変わったせいかなじめなかった。
とくに「老人介護」とか「工場勤めの人たちと、中国から密航してきた人」とか、
あれ?こういう切り方だっけ?ととまどっていたら、作家が違ってたと。
お二人のどちらかはわかりませんが。


確か三木聡演出では、いとうせいこうが寿司屋に勤める外国人労働者というのがあって、あれは差別意識とかをきちんと描いてドラマにしていたんだけど、
今回の老人介護と工場の話は、どちらもそういう現場になじみのない人が書いている、ネタにしているんだろうなあ、というのが見えちゃいました。


おそらく、シティボーイズくらいの年齢だと「自分が介護を受ける年が近づいている」ってシビアに思ってるし、それだとギャグになりにくい。
工場の方は、シティボーイズの三人に中村有志いとうせいこうではぜんぜん工員らしくない。


この辺はほとんど笑えなくて、
逆に「米寿を迎えた大学教授を祝う会に出席したかつての教え子たち」というシチュエーションのコントは、むやみに面白かった。
このメンバーだと、インテリだとか、あるいは自分をインテリだと思い込んでいる人たちの滑稽さを表現させれば天下一品ですからね。
大竹まことのツッコミがわりとベタなのも好印象。


それにしても、芝居をDVDで見ると映画以上に疲れるなあ。