爆笑オンエアバトル チャンピオン大会ファイナル〜3/19

タイムマシーン3号
漫才「子供の頃の遊び。」
ボールを入れるお客さんがどの程度、テレビでお笑いを見ているのかわからないし、収録もいつかわからないけど、時期的にはいちばん不利な気はしました。
M-1で初見の人はガチガチの状態の彼らを見たわけだし、見慣れている人も、見慣れているということで笑いが低減してっちゃうんですよね。
その山を越えるとまた違ってくるんだけど。


私は今回のネタは面白かったと思うけど、来年またM-1なりチャンピオン大会を狙うなら、別のスタイルを考えないといけないかもしれないですねえ。


キャン×キャン
漫才。「売れたらいろんな番組をやってみたい。」
私の好きな当て振り系のネタで楽しめたし、勝ち上がってくるだけのものはあると思いますが、このコンビも新機軸を打ち出さないと少なくともテレビでは売れにくいのではないかと思います。


トータルテンボス
コント。「泥棒が女性の部屋に侵入。」
私が見たこのコンビのコントの中ではいちばん面白かった。コント、できるじゃんと思った。
ただ、現状のテレビお笑いで、コンテスト形式だとコント自体が不利という気がなんとなくします。
そこに、さらに「同じコンビを何度も見ると、レベルが一定でも笑いが少なくなる」法則、簡単に言えば「見慣れてしまう」という法則が働くので、今回は出場者の中でも不利だったと思います。


東京03
コント。「友人の別れ話に出くわす。」
大きな笑いどころはほとんど1箇所しかないと思うんですが、これはこういうコントなんです。これでいいんです。
トータルテンボスのところでも書きましたが、ここんところのテレビのお笑い番組というのは、M-1の影響による漫才とHGのような飛び道具系の両極に分かれていて、コントは不利なんじゃないかな。


ホーム・チーム
漫才。「先生が不良に説教。」
いかんせん、テレビでやるには古いボケが多かった。「シルバーシートにどっかり座っているやつがお年寄り」なんて、ツカミにしては単純すぎる。
ただ、面白い顔や動きでおとしていた点は買える。


三拍子
漫才。「刑事と容疑者。」
あいかわらずとっちらかった感じで好きです。ただセミファイナルの方が良かったかなあ。


NON STYLE
漫才。「イキっている相方。」
すごく達者だと思うけど、チャンピオン大会という場では普通すぎたかなあ……。


星野卓也
漫談(?)。「鳥と魚の名前。」
鳥と魚の名前でセリフが飛んだのはイタかった。でもこの「名前でつなげる」形式は、この人のパターンとしてはいい方ではないかと思う。


タカアンドトシ
漫才。「クリスマスにサンタクロースが来る。」
「おっさんか!」の畳みかけ。正直、展開は読めたけどまだまだいけますね。


ハマカーン
漫才。「料理番組がやりたい。」
おそらく、勝負に出たと思います。今までで見た中でいちばん良かった。
前半かけあいで、後半漫才コントになりますが、このコンビはかけあいの方がいいんじゃないかな?
どうも漫才コントになると、アンタッチャブルっぽいんですよね。


磁石
漫才。「一目惚れした女の子にどう声をかけるか。」
あいかわらず面白いですが、「斧でどうのこうの」というぶっとんだボケが最初に来て、後に「クルマを持っている男にひかれる→クルマにひかれる」というベタをやるのはどうなんだろうと思った。もうちょっとすっとんだ展開でも良かったのでは?
ネット上では「面白いけど、コンテスト形式で優勝を狙える存在になるのはまだまだ」という意見が多いコンビですが、磁石とパンクブーブーさくらんぼブービーカリカは今が旬だと思うんだけどなー。
あと千鳥。
この人たちは、「ここをこうしたら」とかよく書かれてるけど、もう現状がそういう人たちなんです。と思いました。


番組の構成自体は、ちょっと単調でした。M-1よりも一つひとつのコンビが確か持ち時間が長いんで、そのぶん全体の構成を工夫してくれないと集中力がそがれます。
まあ、それはオンバトに関してずっと思っていたことなんですけどね。


結果は、当然どっかでネタバレしてるでしょうけど書きません。
で、正直、今期は「もうこの番組の役割は終わったのでは?」と思いながら見ていたんだけど、ファイナリストを見るとそうでもなかったなと。
ただ、全国放送のわりにはなぜか番組自体の力がなさすぎる印象はありますね。まあどんなコンテスト形式の番組もそうかもしれないけど、他局に人気があまり波及しないのが歯がゆいです。