極楽山本ーー責任の取り方についてつらつらと

・「極楽廃業 緊急役員会で解雇決定 山本圭一の不祥事で吉本興業会見」
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/hou/20060720/spon____hou_____003.shtml


「ついていった方にも問題がある」発言も耳にするけど、被害届を出されたら罪に問われるようなことをしたらその時点で山本の負けだろう。
また、吉本の「解雇」というスピード判断からも、山本にそれまで警告が与えられていたのではないかという予想はつく。


ただ、「紳助の暴力事件はその後どうなったの?」という疑問も湧く。力関係で罪の軽重が出てくるのなら、それは、是々非々で言ったらおかしなことだ(でもまあ世の中そんなもんなんだろうけど)。
「他の芸人に対する見せしめ説」にもうなずけるところで、本当は山本のような、上り調子だが大御所とも言いがたい立場は、もっとも追い落とされる可能性があるとも言える。
(だからといって、合意でない淫行が許されるとは私は思っていないが。)


加藤も辛い立場だろう。
吉本に所属していて、山本解雇という決断に従ったわけだから、彼に山本に対する情があったとしても表立って支援することはできないし。


・「欽ちゃん泣いた…茨城GG解散へ」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2006/07/20/01.html


私にとっては意外なところに問題が波及してきた。私は山本がゴールデンゴールズに参加しているとは知らなかった。
最初は「山本一人の件で解散しなくても……」と思ったが、現場には選手二人が居合わせていたというから、欽ちゃんが何らかの責任をとることは必要だ。
だが、それが「解散」というかたちでいいのかは、非常に疑問が残る。
当初、「欽ちゃんは解散を明言し、慰留されるかたちで思いとどまる」という図式も考えているのかとも思ったが、
欽ちゃんの場合本当に解散する可能性もあるから恐い。


私個人の考えでは、高校野球の「連帯責任」のようなかたちで解散はしてほしくない(別にゴールデンゴールズのファンでも何でもないけど)。
せっかく高校野球だとかプロ野球とは違うところから盛り上がってきた野球のチームなんだから、そういうところは高校野球のマネ、してほしくないんだけどなあ。


十数年も前のことを蒸し返して意地悪い言い方になってしまうが、
じゃあ高部知子の不祥事のときに、番組自体を終わらせたか、と見当違いなことも言いたくなってしまう。


ここで気になるのは、「果たして欽ちゃんは今後の山本の面倒を見るか?」ということでもある。
なぜなら、欽ちゃんは山本の責任をとったということだからだ。
その「欽ちゃんの、山本に対する責任」は、野球に関してだけ及ぶのか、
それとも山本を社会復帰させるところにまで及ぶのか。


いや、私は欽ちゃんが今後山本と何の接点も持たなくてもひどい人だとは思わないし、むしろそれが当然だとも思うが、
「球団を解散させる」というのは、私の考えでは、まず山本に対しては「球団をクビ」以上の関わりを持つということだと思うし、
事件に直接関係ない人々にとっても、彼らの運命を変えたという意味でそれ以後も責任を持つ、ということなんだけどね。


いろいろむずかしい問題だとは思う。周囲の人間の対処に正解はない、とも言えるし。