(メモ)サブカルチャーと子供文化

確かに子供文化と「大人の文化」を切り分ける、ケジメを付けることは重要だが、
ある時期までの「大人文化圏」が「子供文化だ」と言って手をつけなかった分野にまで手を付け、大人文化に引き入れたものが結果的にサブカルチャーになっているものも数多い、ということを忘れてはいけない。


たとえば、出典は忘れたが山川健一のエッセイで、「若い頃ロックを聴いていたやつもいつかはジャズを聴くようになる、と言われたが、トシをとった今でも自分はロックを聴いている」という一文があった。
この文章の背後にあるのは「ロック=コドモ文化、ジャズ=オトナ文化」ということであって、さらに言えばロック好きが徹底的にロックにこだわり続けることによって、ロックをオトナ文化の範疇のものとした、ということだ。