子供のアニメ離れ?

http://d.hatena.ne.jp/toronei/20070411/K


http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007041101000147.html


自分は「大きなお友達が卒業できないから」というのは、ちょっと情緒的な発言だと思います。
もうちょっと詳しく見てみないと、理由はわからない。
実際、少子化は事実としてありますし、ゲームという選択肢は大きいし、今の第二次ベビーブーム世代(要するに大人)をターゲットにせざるを得ないという状況もあるでしょうし。
それに、「特撮もの」などのアニメ以外の子供番組の状況も観てみないと。


http://www.sanspo.com/sokuho/0411sokuho010.html


この記事の方がもう少しくわしいか。これだと「DVDの売り上げを見込めるので低視聴率でも深夜アニメはやっていける」ということになるが、
そもそもこれだけビデオが発達している時代に、本当に子供が深夜アニメを観ていないのか? という疑問も残るな。
子供は録画することは可能。それに、別に深夜にやっているからってエッチだとか残酷ではないアニメもたくさんあるから、それを観ることを許す親だっているでしょう。
ただし、それらはリアルタイムでは観られないし子供はDVDを買わないから、数字には反映されないよね。
今の子供が成長してどこかで発言してくるまでは、本当のところはわからないのではないでしょうか。


以上のリンク先とはあくまでも関係ない話で、最近「大人/子供」という区分についてや、「深夜アニメはオタク向けのものばかり」という批判もときどき目にするんですが、
これは「子供文化を楽しむ」ということが自明であるオタク内から、あらためて「大人/子供」の区分に関する疑問が出てきているという、オタク黎明期にあった批判の一種の揺り戻しだと私は考えています。
定期的に出てくる命題なんですよね。


http://kajipon.sakura.ne.jp/


上記リンク先の4月10日でもこの件が取り上げられていますが、
けっこう自分たちは、ドラマとしては大人向け、とまではいかなくても「お子さま向け」ではない、「子供番組の皮をかぶった大人向けドラマ」をアニメを通して見せられて育った記憶があるから、
あまりに希望的観測になってしまうかもしれないけど、
今の深夜アニメの中から良質なものに関しては、HDDレコーダーで録画して、塾が終わった後観た子供たちが後に続く、ってことだって考えられないわけではない。


あ、それと幼稚園くらいの小さい子の場合はレンタルビデオもありますね。
アンパンマン」とか。
劇場用アニメもあるし……。






要するに、繰り返しになりますがメディアが多様化したため、昔と同じようには考えられないのじゃないかと思います。もう少し詳しく調べてみないと。
ネットの発達と市民権をある程度得てきたことで、現在、オタク内部での「アイデンティティ見直し」が進んでいるんじゃないかと自分は考えているんですよ。
だから「アニメはオタクだけのものになってしまった」ということをたまに聞くんだけど、本当にそうかもしれないけどちょっと待て、と。