辻・太陽結婚会見
「めざまし」でチラッと見た。
まあいくらアイドルとか芸能ニュースとかワイドショーとかが好きでも、結婚、妊娠まで行っちゃうと「はあそうですか、どうぞお幸せに」という感情しかない。プライベートな問題だと感じてしまうんだよね。
自分は「タレントの芸とプライベートは関係ない」という厳密な線引きはしない主義ではある。プライベートすら武器にしていくのがタレントだと思うから。でも、個人的にはあんま関係ないというか……。
・その１
20年前ならアイドルの結婚に対し「なんでだよー！」（涙）とか書いて、自分のピュアさ・ファニーさをアピールしてみたいという気持ち悪い根性もあったんですが（注：他の人がそうだと言っているのではない。自分がそういうさもしい根性で何かを書くこともあるということ）、
最近ではそういう気持ちもめっきりなくなりまして。
ましてや、当ブログは「ゾミ夫」という、辻がコントで演じたキャラクターの名前を冠しているように基本辻推しブログのはずなんですが、
何というか疑似恋愛の対象にしたことは一度もないのでね。
だから乾いた筆致にはなっちゃうとは思いますよ。
それと、「きっと彼女の内面はこうだろう」というアプローチも、テキストを書くときにしないのでね。ということは逆に「当人が幸せであればいい」という見解も出てこない。
かといって、「ファンの気持ちを考えて行動してほしかった」という気持ちも、あまりないんだよなあこれが。
それは、（結果的に彼女の「内面」を想像する書き方になると思うんだけど）前にも書いたけど「Ｗ（ダブルユー）」が、いちばん盛り上がっているときにも決して伝説のスーパーユニット足り得なかったからということに尽きる。
しかも、売り方に不満があったので。どういう事情か知らないけどさ。個人の内面にも踏み込めないように、事務所の内情だってわからないんだから。
でもあんな売り方して、相方も謹慎していつ復帰できるかわからないとなると、たとえば加護ちゃん謹慎の「１年」という期間は、アイドルには普通の十代の３年〜５年の時間感覚に相当するだろう。何の根拠もないけど。
だったら「男と付き合いたい」くらい思いますよ普通。
これはハロプロ全体の現状にも言えることだけど、「ミニモニ。」で矢口が脱退する以前にまであったような、奇跡的なプロデュースがどういうわけか影を潜めはじめて、その頃から現状まで、「辻加護」というユニットに対しては興味が薄れてしまったというのがある。
「もっとなんかできるはずだ、もっと違う方法があるはずだ」って思えちゃうというのは、見ていて虚しくなってくる大きな理由ですよ。
というわけで、まあ「おめでとう」みたいな気のないことしか書けないですな。
まあ「ゾミ夫」というブログ名へのけじめとして、上記のテキストは書きましたよ。
・その２
というわけで、以下は芸能マスコミとその受け止め方みたいな、ちょっと辻とは直接関係あるとはいいがたい話になるんだけど、
実際の会見やネットでの反応などを見ていると、「仕事に穴を開けたのはよくない」とか「できちゃった婚はよくない」みたいな意見が多いね。
私個人は、ぶっちゃければそんなの芸能人に求めてもねえ、とは思うし、そこを縛っちゃったら力が出せないんじゃないか？ とは思う。
でも、「芸能人なんて非常識だからこそミラクルが起こせるんだ」とズバッと斬れない部分は自分の中にあって、
「いつ頃から芸能人は、社会に対しての非主流にして規範となる、といった矛盾した役割を押しつけられているか？」っていうのが、よくわからないんですよ。
これは「受容史」の問題になるので、直接いろんな人に聞いてみないとわからない部分はあるんだよね。雑誌記事とかだと消臭されちゃうんで。
たとえば「仁義なき戦い」で、菅原文太とかがプロレスの興業に関わってる描写が出てくるでしょう。たぶんそれはみんなわかってたはずなんだよね。だけどもおおっぴらには言いにくいみたいなところもあっただろうし。
あるいは受け手の倫理観が「厳しくなっている」のではなく、「変化している」のかもしれないとは思う。
たとえばあきらかに異性のファンがいるタレントでも恋人がいることを匂わせても平気だったりとか。昔だったら完全にダメだったけど。
その代わり、ＮＧになった発言もあるだろうし。だってあびる優が、泥棒してたってすごい問題になったけど、むかーしだれかが、自動販売機のカギ盗んで、ジュースだか金だか取り放題だとかお昼の番組で言ってましたよ。
まあ、本当はそういう変化を見ていかないと、自分はブログ書くうえで若い世代と差別化が図れないからまずいんだけど、忘れちゃった部分もある。
デキ婚の話に戻ると、倫理観どうのこうのというより男性ファンにはサラリーマンが多いだろうから、「もしも重要な仕事をしている、上司、同僚、部下の女性がとつぜんデキ婚で妊娠して産休したら？」という考えが頭に浮かんだのでは、と思った。
今どうなってるのかわからないけど、どうなんだろう、やっぱりその辺は大きな仕事動かしている女性（とそのダンナ）にはコントロールしてほしい、ってのがあるんだろうね。それが思わずブログとかに出ちゃったのでは、と想像してる。
「タレントの倫理観うんぬん」とはぜんぜん関係ないところで。
