絶望2

一時期、はてなダイアリーは非常に優れたシステムだと思っていた。
まず、書いて反映されるのが早い。他のブログも利用してみたが、どういう理由でかはわからんが書いてからそれがブログに反映されるまでに、30秒くらいかかる。
この「30秒」が、気軽に書く気を失わせる。


次に、キーワードから別のはてなダイアリーを知ることができること。たとえば政治的な大事件が起こったとか、ボクシングの判定が灰色だったとか、そういうときに他の人の意見を観ることができる。


おとなり日記」も参考にしてきた。


そもそもが、トラックバックだとかコメント欄だとかはめんどうくさい仕組みだ。トラバは、今使ってる人いるのか? なんか業者の巣窟みたいになってるし、コメント欄は各エントリにぶら下がるので、めんどうくさいやりとりがあった場合、それを衆目にさらして公平性を判断してもらう、ということができにくい(実際問題としてギャラリーのジャッジメントに何の実効性がなかろうとも、心理的にずいぶん違う)。


さらに、これらを理由に、自分の発言に同意してもらえる人もたやすく見つかるのではないか、という希望を抱いていた。


そんなこんなで、はてなダイアリーにこだわっていたのが2〜3年前。
しかし、他人の意見などどうでもよくなってきたし、はてなダイアリーでいくらちまちま私見を書いたところでどうしようもないのだ、と思って一時期やめていた。


で、現在。
けっきょく、自分の発言の影響力のなさや、発言に対するトンチンカンな反応、またいわれのない悪意や憎しみというものは、はてなダイアリー外部でも同じだと感じることができた。


さらに、もう自分の、マンガレビューとポエム以外の文章は、ネットに書くことにしか意味がないと考え直してきた。


同人誌にしたってせいぜい200部程度で、なおかつそれらがぜんぶ売れるのに1年以上かかる。
それでも紙媒体の方がいいのでは、と思った時期もあったし、また今後突然考えが変わるかもしれないが、紙媒体にも(というか、それにふさわしくない自分の文章にも)自分は絶望したというわけだ。


絶望したまま、おわる。