昨日の24時間テレビへのコメントは、最近私が考えている「みんな偽善者って言い過ぎ問題」に強引に引きつけてしまったところをお詫びしたい。


で、もう少し詳しく書くと、24時間テレビのようなチャリティー企画は、達成目標が視聴率などとは別に存在するので評価がややこしいことはややこしいです。


最近話題になっている「華氏911」と同じ問題がそこにある。
華氏911は、目的がブッシュおろしにあまりにも特化しているという批判がある。まだ見てないので何とも言えないが、こういうのはホントむずかしい。作品の完成度と別のところに達成目標があるってコトだから。


もうひとつは、チャリティー、ボランティア、それと障害者や貧しい人に対する接し方などに対する共通見解が、日本ではまだできていないという問題。


イラク人質事件のときもそうだったが、彼らのやっていたことが日本にとって、イラクにとって、世界情勢にとってどれほど有効で、あるいははた迷惑かということがまるで検証されていなかった。
それは「検証されていない」という怠慢以前に、「じゃあ彼らはどんな種類の人間で、海外ボランティアって何だ」というところから議論されていなかった。


結論から言うと、日本人は他人に施しをやるほど金持ちになったのがつい最近で、どうしたらいいのかわからないってコトだろう。
もちろん、昔から施しの美学はあっただろうけど、その辺のことはむちゃくちゃ勘だけで書くけど明治維新でいったん断ち切られちゃったんじゃないかと思う。


あるいは、近いところでは70年代半ばからのあまりに盲目的な人権重視の反動が、今の若い人に来ているという印象だ。「人権うぜえ」みたいなね(たぶんその反動が、過剰な偽善者批判なのだろう)。


だからそんな状況で本当はホーキング青山はキーマンになれるはず、などと思ってみたりする。