まちやま氏とムーア

まちやま氏がムーアに心酔(と言っていいかどうかは微妙だが)したことを意外に思うというか違和感を持っている人もいるみたいだけど、私はコトの善し悪しは別にしてそれは当然のことだと思っていました。
それまでも「社会にどれだけ直接コミットメントできるか」が、氏の(映画も含めた)広義の虚構に対するスタンスだったと思うので。
単純に言って「日本アニメは70年代まで」というまちやま氏の観点は、まさにそうした作品の「社会性」を基準にしていると思いますのでね。


そして、ムーアをめぐる議論というのは、ひとえにこの「メディアを通じて社会に直接コミットメントは可能か」ということであって、「そんなことは幻想だ」と思っている人とそうでない人との間で不協和音が生じている、という印象です。