紅白出場者決定。

えーと、テレビを見たかぎりでは娘。、W、後浦なつみとして。で、娘。とWはひとつの歌を歌うらしい。なんだよ、ロボキッス見れねえのかよ! なんかさあ、NHK教育の「びっくりか」に出ているデータくんかなんかが出てきて後ろで踊ってくれると思っていたのに……。


後浦なつみが紅白対策だったというのは本当なのだろうか。私は、最近はハロプロに「対世間」というものをあまり要求しなくなっている。ハロプロオールスターズを見たとき、ファンの間ではそれはすでに完全なる「世界」になっていると感じた。


たとえば「宝塚」だってひとつの世界だ。だが、対世間という点において、ハロプロほどに何かを考えているとは思えないし、それでいいと思っている。定期的に「ベルばら」を上演するとか、そういったことはしているようだけど。


で、それにしてもなお、「紅白」が歌謡界において対世間的な指標になっているのは間違いがない。一在宅ファンの感想にすぎないが、今年の紅白は絶対にある程度の枠を確保しなければならないとは思っていた。
ハロプロが、たとえば宇多田ヒカル椎名林檎みたいな「紅白なんか関係ない人たち」とは違う「芸能」的なスタンスをとっている以上、それへの出場は重要事である。


「枠」は確保できたが「歌」はどうかというのがどうしても今年は大きな問題だった。「なんだ、枠があるだけじゃないか」と一般視聴者に悟られてはならない。その点、シツレンジャーを歌うとしたらかなり心配ではある。
でもまあ、枠がとれたらこっちのもの、という感じでもあるかな。
娘。の華々しさはこういうところで活きるという点、90年代前半には2004年を想像するときに考えもつかなかった楽しい現象だ。
なにしろ、「J-POP」シーンが確立されてから、みんな宇多田みたいに出場拒否して平気、みたいなことになると思い込んでいたのだから。「紅白」という、なんだか空洞化した制度みたいなものの問題はまた横に置くとしてね。