マジカル美勇伝

今回は見れた。見れてホッとした。
1日終わってからの一服の清涼剤ですからこの番組は。
やぐちひとり」も見たいんだけど、時間が完全にかぶっちゃってて、見られないんですよ。
やぐちひとり」を捨ててこっちを見てますから。


現在、「マジカル美勇伝」では矢口がゲストで入っているけど、やっぱり番組の流れを何となくまとめの方向に言ってる。
やぐちひとり」などの関連で、「矢口はバラエティに向いてそうでいてそうでもない」という意見を散見した。すいません、どこだか忘れてしまったんだけども……。
で、それは本当だと私は思う。
それが悪いと言っているのではない。私は、矢口っていうのは無理を選択し続けてここまで来た人だと思う。
別冊宝島だったかな、背が小さいことを利用して、子役のオーディションも受けたとか受けなかったとか書いてあった。それだけ自分で自分の道を切り開こうとしていたということだと思う。


そして「娘。」というグループが形成され、四期が加入してきて、その中での役割というのがツッコミ役だったりまとめ役だったりするだけで、グループという枠を取っ払ったときに同じ役割があるかというと、実はそうでもない。


でまあちょっと大げさになるんだけど、矢口的ポジションで思い出すのが「バイオレンス・ジャック」の逞馬竜の、孤児たちの軍団ね。
関東地獄地震で、だれも望んでもいないのに、適正があるかどうかもわからないのに、子供だけのグループを形成したとき、生きるためには自分が特定の役割をやるしかないんだ、っていうギリギリのところで立場が決められていくというのが、すごくよく表れているんだよねこのマンガ。


あと「忍者武芸帳」でも、子供だけのコミューンみたいのが出て来るんだけど、そこでも適正とか自己実現とか言っていられなくて、日々、生き延びるためだけに自分がある役を引き受けざるを得ないわけね。


あるいは、アニメだとファーストガンダムにおけるホワイトベースの乗組員全員なんだけど、顕著なのはGファイターに乗っていたセイラさんとかね。
あの人、確かもともとナースじゃなかったっけ。でも、Gファイターに乗らざるを得なくなって乗るわけでしょう。


矢口って、そういう流れの中で今のポジションがあるんだと思う。
それで、表情とか見てると自分はそういう「流れ」に乗っているんだという意識が強くあるんじゃないか。
これまた変なたとえだけど、いっこく堂は腹話術抜きでは考えられない芸人だけど、そういうのとは真逆で、常にいやおうなしの流れの中で自分のポジションが決まっていくという、そういう不安感と矢口は戦っていると思います。


だから、今後の矢口について見届けるべきはそういうことなんじゃないかと思う。
ポジションということで言えば保田もそうなんだけど、矢口は二期だけども飯田・石川が抜けたら、リーダーになって、オリジナルメンバーに最も近い存在になろうとしているから、よけいにそういうことを私が感じるんだろうけど。


番組は癒し系というかチル・アウトという感じでいいです。
また高橋がランク付けするゲームにおいて、「精神年齢順?」と言っていた。
その後、「公園を一緒に歩きたい順!」とも言っていた。すごい癒し的思考。


三好さんが「石川さんが一位なのがひっかかる……」と言ってしまったところを、すかさずツッこまれてましたが、それを受けての石川さんの「いじっていじって〜!」っていう身構えが頼もしいね。
自己アピールしたいというのももちろんだけど、美勇伝メンバーがボケたらすかさず拾ってあげるわよ的なスタンスがいい。


ここのところ続いているランキングのゲームは、三好・岡田を中心に見ると、どうも年長者(矢口、石川)が気を遣われて上位に、年下の子(や自分たち)を下位に、という傾向が見えちゃってるのがむずかしいところではある。
あとやっぱりお互いをまだ知らないんだろうな、とも思わせるところがある。


それと、メンバー同士の呼び方なんかには疎い私なんだが、亀井が「愛ちゃん」って言っていたなあ。おねえさん組とはともかく、近い年齢での先輩後輩関係がどうなっているのかが……まあ気にならないですけどね。