若い貴族たち 13階段のマキ

1975年/東映東京/カラー/78分
監督・脚本:内藤誠/脚本:金子武郎/原作:梶原一騎佐藤まさあき/撮影:山沢義一/美術:北川弘/音楽:菊池俊輔
出演:志穂美悦子、大原美佐、近藤宏名和宏、藤山浩二、上野山功一、久地明
過剰な生き方のススメ 嗚呼、七十年代劇画イズムで上映された。
ストーリーは、女ばかりの不良グループのボスであり空手使いのマキ(志穂美悦子)が、なんか悪いやつと戦うというものだが、「13」とデカデカと書かれたシャツを着ていたり赤い手袋をはめていたりして、ナリは「ズバット」を彷彿とさせる東映ヒーローのノリ。
ロングコートは「マトリックス」より20年早いカッコよさだ。色は白だけど。
しかし、このマキというのは正義の味方かというとそうでもなく、さんざん悪いことをして大きな組織から目をつけられており、その辺は人に迷惑をかけても何となく社会や他人のせいにしてしまう梶原イズムである。
陰惨な描写も多いが、とにかくまあ志穂美悦子はカッコいいので、ファンは見ておいた方がいいでしょう。もう公開終わってるけど。