元祖!大食い王決定戦〜4/11

http://www.tv-tokyo.co.jp/oogui/

平日にこんだけ何度も長文更新してアホかと思われるむきもあるだろうが、ええ、私はアホです。
東陽片岡のマンガとか「最強伝説黒沢」に出てくるいちばんダメなやつと思っていただいて結構。
ただし、面と向かってそういうこと言ってくると、私、意外にからむよ。
いつまでも日本人独特の曖昧笑いをしていると思ってくれるなよ。


さて、いいわけが済んだところで、3年ぶりの大食い番組。
ネットを巡回すると「早食いはダメ」という注意が番組内で多すぎた、という意見が多い。
しかし、視聴者の多くは3年前、「マネして早食いした中学生が死んだ」という事実さえ、番組とは関係ないと思っていたのであり、いったいどの程度が番組成立としてはアリで、どの程度はナシかは業界人でもないかぎりわからないのではないかと思う。


もともとが、こういう競技的なもの(あるいは熱いおでんを食べるなどのリアクション芸でさえ)は、「どこか他人事」感を視聴者は無意識に持っているものであり、いわばコロシアムで奴隷たちが戦っているのを見て喜んでいる観客と同じである。それ自体が悪いことだとは私は微塵も思わないが、自分たちはコロシアムの観客であることは自覚しておきたい。


さて、今回の大食いだがTVチャンピオンの枠からはずし、小林尊などの過去の有名大食いたちもはずし、まったくの新人戦(正確には、過去出場者がいたようだが)。司会にはみのもんたを起用し、再三にわたって「楽しく食べよう」と呼びかけるという、大食いファンにとっては妙な具合になっていた。


思うに、この番組は「とりあえず過去を断ち切っておきたい、仕切り直したい」という気持ちと「テレ東の大食い番組の積み重ねを失いたくない」というアンビバレンツな心情のもとにつくられたのではないかと思う。
そして、結果的には視聴者に中途半端な印象を残してしまったのだ。


たとえば、決勝戦で熱いラーメンが苦手な青年がウーロン茶を飲みながら苦戦していたが、以前から大食いを見ていた者なら、「割り箸の上に麺を乗せて、覚ましながら食べていく」という方法をとっていた青年を思い出すと思う。
食べ方にもかなり指導が入っているようで、ああいうトリッキーな食べ方はもう見られなくなってしまった。


いちばんの興味は、過去の大食い人たちが今後登場するかということなのだが、その辺はどうなのだろうか? とりあえず今回は「みそぎ」として、フジかどこかでやってたフードファイトまではやりすぎだと思ってたけど、テレ東らしい微妙なラインはまた復活させてほしいのだが。