うたばん〜4/28

石川梨華卒業スペシャル、だが全部持っていったのは矢口緊急コメント。
いやあ、ホントに出てびっくりしたわ。


だけども、なんか今回の件で私はすごい憑き物が落ちたみたいになってしまって、自分でも驚いてますわ。
人生の上でアイドルの結婚にガッカリするのは一度でよくって、それはもうずいぶん前に済ませてるはずなんだけどね(あ、矢口が現時点で結婚するって決まったわけじゃないけど)。
でもなんかね、石川梨華が今回持ってかれたのだって、急だからとか卒業だからっていうのじゃないと思う。


やっぱり、矢口卒業の件っていうのはプロレス的にというかテレビ的にというか、そこからすごい逸脱した事件だとしか思えないんですよね。
それを物語に変えていく、ということも、現時点ではできてないし。


ミニモニ。卒業っていうのはすごく慎重に演出されたものだったけど、それとの違いも思ってしまうしね。
どうしても現実臭さが漂うんですよねえ。今回の「うたばん」ではオチを付けてたけども。


それと、モーニング娘。に対して、男は「男」の部分と「女」の部分を都合良く振り分けて見ているんじゃないかと思うところはあって。
「男は」とするとややこしいから「私は」と言い換えていいけど。


みんなかわいから、そこは「女」として見るわけでしょ。
だけど、仕事の取り組み方は「男」として見てるんだよね。
これは女性一般が仕事をまじめにやらないという意味ではないですよ。矢口が付与された役割がやや保守的なイメージの「女」だったのだなということと、矢口もそのイメージにそって生きて行かざるを得ないということです。


矢口が自分からやめたのかクビになったのかいまだにわからんけど、ビジネスの常識として考えて、矢口脱退による損失はあまりにも大きいでしょ。
それをあえてやったのだから、矢口本人の意志が固いと仮定して考えたとする。
そうなると、リーダーとか今後の「娘。」とかを放り投げてしまうというのは、「新橋のサラリーマン的考え」としてはマズいでしょう、ということになる。
いや、仮定に仮定を重ねた話だけどね。
そこまで想像してみたとき、矢口を無意識にサラリーマン的組織論で見ていることに気づく。


なんかね、ねじれてるんですよすごい。現時点では。
「男と別れろ」っていうのは男の女性イメージ(アイドルイメージ)を保持しようとする考えで、「組織を中間管理職的にうまく調整してくれ」っていうのは男の、男性イメージという気がすんですよね。
もちろん、サラリーマン社会でそういう立場になってる女性もいるだろうけど、そこで「男がいたら別れろ」とは普通はならないわけで。


そのねじれね。観客側にもある。
それがなんかすごい「あ〜」と思う。
「完全に引退して結婚します」というんであれば、それはそれでわかりやすい物語ではあるんだけど。
今はすべて宙ぶらりんだから。


「読めない」っていうのが、「先が読めない」っていうのもあるけど現時点で活字プロレス的に状況が読めないでしょう。それがすごいもどかしい。