Musical Baton


http://d.hatena.ne.jp/K-N/20050617/1118948713
「失恋バイオハザード」さんから回ってきたので書きまーす。


Total volume of music files on my computer:(今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
なんとゼロ!!
だってさー、mp3とかよくわかんないんですよ。
昔は保存できたけど、今できないでしょ? できるの? できないの? セクシーなのキュートなの? わからん! コンピュータ社会への反逆!!(あ、今調べたらできるみたい)


Song playing right now:(今聞いている曲)
コレは「パソコンで聞いてる」というニュアンスなんだろーなー。
「パソコンで」という意味なら、J-POPのremixをしているサイトを探してそれを聞いてたりしますね。でもそういうのって厳密には違法なのかな? なんかそんな気もするのでURLは示さないですけど。
あと、洋モノでは「バードマン」のDJMIXをパソコンではときどき聞いてます。
http://www.birdman-web.com/


The last CD I bought(最後に買ったCD)
A Hi-Tech Jazz Compilation/GALAXY 2 GALAXY
amazonの紹介文より引用)
このCDについて
10年以上もの時を経て遂に完成したURことアンダーグラウンドレジスタンスを牽引するマッド・マイクによるプロジェクト、ギャラクシー・トゥー・ギャラクシーによる活動の集大成ともいえるなファースト・フル・アルバムであり、待望のCD化。
神格化されたデトロイト・テクノ・シーンの中でも突出して孤高の存在であり続けるマッド・マイクのプロジェクト、ギャラクシー・トゥー・ギャラクシーによるファースト・フル・アルバムがついに完成!世界的なアンセムとして知られる激名曲「HI-TECH JAZZ」を始め、「JOURNEY OF THE DRAGONS」や「JUPITER JAZZ」などのクラシックを多数収録。さらには新曲も収録された全音楽フリークの鬼マスト盤!
(引用終わり)


「HI-TECH JAZZ」を聞いたときの感動はいまでも忘れられない。確か「サックスの部分も、シンセの鍵盤でサックスの音が出るようにして弾いた」とかテクノ雑誌かなんかに書いてあったけど、わけもわからずそういうのに感動したりしてた。
まあけっきょく、私の音楽に対するスタンスは90年代初頭で止まっているってコトで。


Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me: (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)


・電気ビリビリ/電気グルーヴ
これについては何も考えないで書けるというかね。電グルを取り巻く人たちって基本的に自分と同世代になんですが、これがリリースされたとき、もういいオトナになっていた自分が、「まったく」持っていなかった知識、辿ってこなかった歴史をこの人たちは持っている、と思って、それが衝撃だった(まあ、それまで私は洋楽聞いたことがまったくなかったから当然なんだけど)。
それともうひとつはですね、80年代には「自然に還れ」みたいなことがどこへ行っても安易に聞かれてたんですね。脊髄反射的な科学技術批判というか。「コンピュータ=非人間的」というイメージとか。
そういうのに自分はヒソカな反発というか疑問があって、それに対して「打ち込みでフィジカルな音楽をやる」というのを、まあ他にも過去にあったと思うけど私の眼前に見せつけたのが電気だった。
ここでは「人工/自然」っていう安易な対立軸は無効化されてた。
それがすごいショックで。多かれ少なかれ、60〜70年代の思想を引きずっている人たちというのはおおかた90年代初頭の段階では未来に失望・絶望してて、なんだか絶望第一世代(団塊の世代)と絶望第二世代で戦ってるような雰囲気すらあったけど、そういうのの(わたし脳内の)閉塞状況に風穴をあけたのが電気だったね。


同じ軸では日本語ラップであるとか、「洋モノ」をいかに輸入して定着させるかというのをことさらに命題にせざるを得ない「和製HIPHOP」があって、スチャダラとかやっぱり素通りできない……んだけど電気をあげたからそっちはとりあえず置いておきます。


・モンスター/ピンク・レディー
近年、私は勝手に「阿久悠天才説」を唱えていて、まあ唱えて回るほど聞いてないんですが、ピンク・レディーについては言える。
ピンク・レディーの歌詞って、基本的に普通の人間出てこないんですよ。少なくともシングルのA面では。「ペッパー警部」くらいじゃないかなわりとまともな人間は。
で、そういう宇宙人だとか怪物だとかね、そういうものを歌詞のテーマにしたものって歌謡曲になくはないんだけど、それで大ヒットさせたのってたぶんピンク・レディーだけなんですよね。
「UFO」こそ、まだ「恋愛」の隠喩になっているんだけど、「透明人間」とか「モンスター」に至っては恋愛の隠喩がない。「透明人間」は何にもないのがいいんだけど、「モンスター」はきっちり風刺になっている。


通して聞くと、表の世界に出られないんだけど気の優しいマイノリティーの歌だってわかるんですよ。
まあこの歌のリリース後、「気の優しいマイノリティー」は「オタク問題」を経て、現在の「電車男」に連なって叩かれたり持ち上げられたりしていくんだけど、本作は古き良き「気の優しいマイノリティー」を、それこそ優しい目で見た歌なんですよね。


・光あふれる世界のために(「ナースエンジェルりりかSOS 〜ハート・エイド・ファースト〜」所収)/光宗信吉
「りりかSOS」っていう、魔女っ子アニメにカテゴライズされるアニメ作品のBGM、変身シーンの曲。光宗信吉大好きで、「せつない系」のアニメBGMでは当代随一ではないかと他のアニソン作曲家をよく知らないまま書く。このアニメ、もしかして自分はただ音楽に感動していただけじゃないかとちょっと思う。あと彼がやってた「アキハバラ電脳組」のBGMのアルバムも昔買った。
作中に何度もかかる「生命(いのち)の輝きは永遠(とわ)に」もかなり良い。


・嗚呼! 逆転王/山本まさゆき
もう一発アニソンを。「勇ましい系」で。山本まさゆきは曲もいいけど歌詞もいい。これは「逆転イッパツマン」の、挿入歌みたいな感じ。確か逆転王が出てくるときか変形するときにこの曲がかかる。


・The Topless Dancers Of Corfu/Dick Hyman
最後に、なんかよくわかんないのもあげておけばカッコつくかなー、とコソクな考えであげておく。「The Exotic Moog Of Space Age Bachelor Pad Music」というアルバムに入っているが、このアルバムが謎で、一曲目が「ハナタラシ」の怒声とびかるノイズのライブで、2曲目からSpace Age Bachelor Pad Musicが続くという本当によくわからない構成だった。
でもホント、ただ見栄はって入れたんじゃなくて、この曲に真のエキゾチシズムというものを感じたことは確かなんだよ。


Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
面識がない方にも、送ってみました(もちろん、ふだん読ませていただいているところです)。ご迷惑でしたら無視してください。重複してたらスイマセン。


http://d.hatena.ne.jp/murahashi/20050616
murahashiさん


http://blog.livedoor.jp/tokojo/
菅家さん


http://www.ops.dti.ne.jp/~yama-gat/200506_1.html#13
yama-gatさん


http://d.hatena.ne.jp/yu-hin/20050614
信楽庵さん


http://d.hatena.ne.jp/Tabi/20050613
Tabiさん