レポート・「鶴岡法斎のエログロ・ハイセンス」〜6/19 於:NAKED LOFT

6月19日(日)、NAKED LOFTで行われた、マンガに関するトークイベントにゲストとして出させていただきました。
そのレポートです。
ただし、ゲスト参加者としての感想ですのでお客さんとはまた違った印象かもしれません。
この「ゾミ夫」で告知をしたので、その後の話です。


#某所とマルチポストにしたので、あっちを読んだ人はこっちを読む必要はないです。


なぜこのタイミングでのレポかというと、まあ私事ですが(私に関する)ネット上の感想とかダメ出しも一巡したかな〜というのがあります。レポ書いて後でダメを出されて、それの言い訳をまた上乗せして書いて……というのはいささかみっともないですからね。
あと、やっぱりネット上で検索してできるだけレポって多い方がいいような気もしたので。
まず、お客さんがかなり入ってくださって嬉しかったです。ありがとうございました。
形式としては、ひとつマンガを紹介したらそれに関して広げていってトーク、というような感じでしょうか。


紹介された、および話題になったのは村上和彦、石川賢水木しげる永井豪風忍(あー、ダイナミックプロが多いな今考えると)、田中宏ゆでたまご徳弘正也ガモウひろし、昔のコロコロコミックに載っていたマンガなど、かな。
いわゆるマンガマニア(……って一言で片づけてしまうと少々語弊はありますが)が取り立てて発言しそうにないマンガについての話が中心でした。
あとは、「マンガを描く」ということを、実際に原作者をやっている鶴岡さんの視点から、個人作業ではなく集団作業という観点で語ったり。原作と作画とか、アシスタントを多く雇ってるプロダクション的な制作方法についてとかですね。


全体のトーンとして、完全にメジャーとマイナーを反転させてマイナーを語る、っていうんではないのが鶴岡さんが常々マンガに関して主張していることの特徴ではないかと思ってます。
徳弘正也田中宏は、むしろ分類すればメジャーですしね。


私はもちろん(?)変なマンガばかり持っていきましたが、鶴岡さんの話の広げ方で単にマイナーであるとかハイストレンジネスであるといったところからちゃんと「王道」の方向に話が戻っていくのが、他のマンガマニアの人のトークイベントとは違った点ではないでしょうか。
ここら辺の、「トンデモ」視点ではない線引きの仕方が私には興味深いんで(「トンデモ」視点も好きですが)、もうちょっとその線について考えてみようと思いましたよ。
あとはとてもここでは書けないような内幕ばなしがいろいろありましたので(笑)、次回がある場合はぜひ直接足を運んだ方がいいですよお客さん!!


個人的反省点としては、書画カメラを使用とした発表の仕方はあれで良かったのか、とか壇上の自分のトークに関しても(なんせ3時間の長丁場は初めてのことだったんで)思うところはありますが、何にしても初めてのことが多かったんで大目に見てやってくだせえ。
私がだれだかわかんない人がけっこういたので「と学会年鑑」くらいは持っていった方が良かったかな、と少し思いました。


あと、これは本当に個人的感慨なんですが、私の、マンガに関する、不特定多数に向けられた発言のほとんどはネットに限られてます。
で、ネットがなけりゃ発言もできないし、私はそういう点ではネット時代の恩恵に浴していると思います。が、ネットって発言にあまりに資格がいらないんで、私のようなシロウトの場合は発言に対する注目度がいくら低くなっても文句を言えないような感じになっちゃうんですよね。
だからNAKED LOFTという、ある程度公共性のある場で役割を与えられて発言者として話すっていうのは、自分にとってはすごい意味のあることなんですよ。これは依頼されて原稿を書くときとかもそうなんですけど。
というわけで、関わったすべての人に感謝です。


次回に活かしたい反省点もあるので、またやるならぜひ呼んでください>鶴岡さん。