騙される/騙されない、そして時代

http://normal.jpn.org/diary/archives/2005/06/post_43.html
ノーマル

なんか、騙されないことに凄い重きを置いてるみたいな感じで。騙されるヤツ=素直なバカ、騙されない俺=裏が読めるおりこうさん、ってことだろうけど。はたで見てると、常に「騙されないぞ!」って戦闘態勢取ってるのはおりこうに思えない。

文章を引用する際の誤解が生じることを恐れるため、興味のある人はリンク先の全文を読んでください。
で、その上でコメントしますがすごい同意できるなあ。


私が「騙される/騙されない」談義で思うのは、ネットで文章を書いている人の多くは(私も含めて)、いきなり飛躍するようだがメディア・リテラシーについての研鑽は一種の修行の途上だということですね。
「騙されないぞ」っつってはまる「陰謀論」があって、でも「陰謀論」がないからといって「陰謀」がないとは限らない現実もある。
裏かと思えば表、表かと思えば裏。
この辺、とてもむずかしい。いちがいには言えない。


ですんで、私から見て「騙されんぞー!」って言っている人の中で何となく違和感のある人というのは、その辺のことがまだ青いっつーか、「青い」っていうと私が青くないみたいだけどそうではなくて、ただ「騙される/騙されない」の判断は法則のようには行かないのではないかと。
もちろん、ソースを調べるなどの最低限のことはだれでもできるにしても。


それともうひとつは、事象の「ネタ化」ともリンクしてると思う。ある記事があって、それをネタ化して、またそれをネタ化する人がいて……という、なんか「いちばん外側にいる人がいちばん勝ち」みたいな状況というか、そういう「状況」を捏造しているというか。
まあでもそれが「時代」なんかなー、とも思うんだけど。

あとネット見てて思うのは、みんな時代読むの好きだねえ。読んでどうすんだろ。

上の一行も、これだけだとちょっとキツい感じにとれますが、全体の文章を読んでみるとそうでもないと思う。私もそう思っていたところではあったので。


で、私も上の文章で「それが『時代』なんかなー」ってすぐ書いてしまったわけだけど(笑)、でも「みんな時代読むの好きだなー」とは私も思いますね。
業種にもよるだろうけど、とにかく世間にアンテナを張りまくらないといけない、っていう風潮のある職業が増えてきているのでは。
第三次産業」って言ったらいいのかなあ。わからん。


だから、ネットで書いてる人がなんつーかマスコミ系の仕事をしているとわかると「ああ、だから時代を読むんだ」ってひとまず納得したりします。


それと個人の名前で仕事をしてるかどうかでも違ってくるんじゃないかな、と思う。
たとえば「ミュージカルバトン」にしても、作家とかライターとかやってる人だったら、まず素直には回さないでしょ。あるいは「いろいろ考えたけど、普通に回した方がいいと判断した」ということになるかもしれない。
そういう部分では、私は商売だから「ネタ化」もありかなと思うんですよ。


でも、とくにそうでもない人が何でもかんでも瞬時にネタ化について考えるというのは、うーん、どうなんだろう。
まあ、私もクリエィティヴな仕事しているわけでもないしね。


似てるけど関係ないことかもしれないけど、いぜんだれかと話していて、そいつが放送禁止用語を言っちゃって、
「あ、今のは放送禁止用語でしたね」
って言ったの。
で、そんとき私はすごい違和感があって、別にカメラが回ってるわけじゃないでしょその場で。
しかも、差別的な意図がその場で皆無だということはみんなわかってたし、そいつがマスコミ関係の仕事のわけでもないし、何でそんなこと言うかねと。
差別用語でしたね」とか「下ネタでしたね」というのならわかるけど、カメラが回ってないところでまでそんなこと気にする必要、1ミリもないだろ。

っつーか、ツッコミを想定して書きますがコイツ、そういう自意識過剰なやつで、それが以前からすごいムカついてたんですよね。


私怨です。