紅白歌合戦その1(あるいは外様的立ち位置)

娘。がドリームモーニング娘。として登場。
ファンには評判のいいステージだったようです。
中澤姐さんがひさしぶりに集団で歌っているのを見て、国会議員などになってしばらくリングから遠ざかったレスラーが、ここ一番のときに復帰する、ああいう貫禄と同じものを感じました。


で、私はドリームモーニング娘。よりも、むしろその後の寸劇みたいなやつに出ていた藤本、高橋、紺野の「年下の男の子」や、
なっち、ごっちん等の「セーラー服を脱がさないで」に注目してしまうんですよね。


それで、これってどうしても娘。ファンとして、自分を外様(とざま)的な立ち位置に置かざるを得ないところでありましてね。
いや好きは好きなんだけど、どうしても「熱烈なファン」というよりは一歩引いてみてしまうんですよねえ。これはもう本当に申し訳ない。


それにしても、あのたった数十秒の「セーラー服を脱がさないで」で、娘。は完全におニャン子越えを果たしたんですよ。
いやもし彼女たちがいなくても別の子が同じ役割を演じたんだろうけど、
世間的には、出始めの頃の「娘。」って「おニャン子のマネ」っていう認識しかみんななかったわけだから。
今は何のてらいもなくできるわけでしょおニャン子を。


それにしても「セーラー服を脱がさないで」はストレートな歌詞だね。
それは当時から感じてて、秋元康の他の歌詞と比べてもストレートなんだけど、
あのストレートさが「一発当てたい」っていう秋元のヤマっ気から来ていたらイイ話なんだけどねえ。


いや、秋元が売れた時代って、努力を誇示するのが本当にカッコ悪いとされた時代だったんだよね。
だから本当のことは永遠にわからないかもしれないけど。