つんく結婚

公式コメント
興味深いのは、「カジュアルお見合い」っていうふうに「お見合い」っていう言葉を使っていることですね。
最近、私の周囲ではそういう人はいなくなりましたが、10年ほど前に勤めていた会社ではお見合い結婚を下に見る風潮がありまして、
「あの人、結婚してるの?」
「してるけど、お見合い結婚なんだよね」
とか言って。「けど」って何だよと。
もしかして恋愛結婚の方が上だと思ってる? そういうのってダセーダセーと思っていましたが、
今はどうか知りません。もしかしたら、「恋愛」にどこか思想的な価値観を求めていない人たちは本当にもっとカジュアルにお見合いしているのかもしれない。


で、つんくも「見合い結婚」だったと。
すごい面白いです。


これって表現の問題で、「知人の紹介で知り合った」という表現でもぜんぜんいいわけですよね。
合コンなんかで知り合った場合、「知人の紹介で食事をしたのがきっかけ」などと言う場合もありますし。


それをわざわざ「見合い」と表現したということは、つんくには何らかの意図があったと思います。
つんくの歌詞に「家族」がひんぱんに登場するのは有名です。その「家族」はもちろん平均的な家族(あるいは、平均的な家族が理想とする家族)ですが、
おそらく自分の結婚の報に関しても、そういう「普通の家族像」を考えているだろうことは考えられます。
自分も「普通の家族」をつくるぞー、みたいな宣言にも思えますね。


なんか、私から見るとすごくカッコいいところに位置してますな。最近のこの人は。


一方で、秋元康の結婚を知ってる身としてはハロプロメンバーとの結婚が無かったことが肩すかしだったりもします。
まあ、最近ではまた解散説が出たりもしている娘。ですが、
それにしても、どんなに泡沫なメンバーだったとしてもつんくがメンバーと結婚するということは、その後の活動に甚大な影響を与えることは間違いなかったでしょうね。
もしそうなったとしても、それなりの「物語」をこしらえたとは思いますが、
なんかある意味あっけない、今回の結婚の方が、
ハロプロ関係に限った話ですが)つんくの歌詞の感じを体現しているのは確かじゃないでしょうか。


むろん、クリエーターが作品本位な人生を送るべきだとも思いませんが、
興味深い話ではあります。


ひとつ言っておくと、
「晩婚で嫁さん(旦那さん)が若い」っていうのは、勝ち組の象徴なんですけどね(笑)。マツケンもそうだけど。
コレは単に金持っているとかそういうことだけではなくて、
トシとると、若い頃考えた以上に世代間ギャップって大きいんですよ。
それを乗り越えられるというのは、普遍的な何かを持ってなきゃいけないということです。
ま、いいやそんなことはどうでも。


結婚おめでとうということで。