はたらく女のキャラクター像

リュウケンドー」と「仮面ライダーカブト」で、主人公格の男の子の組織における先輩格の女性が出てくるんだけど、この描き方が自分としてはダメだ。
要するになんつーのかな、昔は「厳しく指導する男の先輩」だったキャラクターを、女性に振り分けているだけなんだよね。
しかも、キャラとしての厚みがなくて、単なるイヤなやつになっちゃってる。


(5、6回連続した中でキャラクターを掘り下げるエピソードが出てきた、というのではダメ。少なくとも登場から1回か2回で何とかしておかないと。)
まあ、公平を期すとすれば、昔も「帰ってきたウルトラマン」にシリーズ前半は本当にただつっかかるだけ、のキツい男の先輩が出ていたが、
MATは組織としては体育会系的な豪快で優しい先輩、おぼっちゃんでイヤミな先輩、素朴なやつ、紅一点と普通に割り振りができてたからね。


何が言いたいかというと、「単なるかわいこちゃんキャラではない女性像」を演出しようとして失敗しているということだ。
アメリカの映画やドラマでは、働く女性、キャリアウーマン的な女性はたくさん出てくるけど、こんな日本の現状のような感じではない。
ちゃんと、愛嬌というかキャラとしての厚みを残している。
もう、これはそういうキャラ造形で何年描いてきたかという差なんだろうね。


大手小町で「なんでヒーローもののヒロインはピンクが多いのでしょうか」とか「なんで女性がリーダーの場合はないのでしょうか」とか、
おかあさん方が書いていたけど(厳密に言えばピンク以外も女性がリーダーだった場合もあるが)、
こういうことはきっと何ら問題にしないんだろうね。

何もさあ、ミニスカートはいてただニコニコしてろって言ってんじゃないんですよ。
ただどうしてこう針の触れ幅が極端なのかと思って(そういえば「ウルトラマンマックス」の女性隊員も自分的には「ああ、またこういうヤツだ」と思ったなあ)。