「面白漫画倶楽部」無事終了その2
その1の続き。裏話的なことです。
今回の目玉であった木持アート出版の木持隆司さんが、 親戚の葬儀のために来れなくなってしまったことを知ったのは、当日の朝でした!!
ガガーン。
NABEさんは午前3時頃メールを出されていて、それを私が受信したのが4時ということですね。
何でも、木持さんから手紙で連絡があったのが前日ということで……(木持さんとは手紙でしか連絡が取れないのです)。
実はというか何というか、病欠だとか、今回のようにお葬式であるといった理由で万が一木持さんが来れなくなった場合のことを、いちおう想定してはいました。
シミュレーションして、解説として「海のプリンセスエミちゃん」と「タイムパトロールユカちゃん」をいつもな感じでやるとだいたい30分くらい。
壇上のコメンテーターの方々とのやりとりを入れて40分、
残り20分が木持先生インタビュー、という構成で当初考えていました。
あ、それと、「木持先生が来た場合の、その場での作品に対するツッコミをどうするか」を、いろいろ考えていました。
(まあ「オブラートにくるんだ言い方をする」とか……。)
いや、わかる人はわかると思いますが、私は木持作品は本当にリスペクトしているんですよ。
ただ作者に誤解を与えるようなことは言ってはいけない、と思いまして。
もうひとつ、「木持先生来なかったヴァージョン」もいちおう考えていまして、
この残り20分を、関連ネタで埋めていこうと思っていました。
ということは、ネタの仕込みをしないといけません。
(まあ人の描いた作品を「ネタ」呼ばわりするのもどうかと思いますが、ここは便宜上、ということで)
考えたのが、「アマゾネス・キャットファイト特集」です。
そういう視点で何冊か揃えてました。
と学会例会で発表したのが、そのセットです。
しかし、これもその場の状況で変わってくるな、とも考えました。
というのは、「木持アート出版の作品を読んだことがあるお客さんがどのくらい来るのか?」という問題です。
たとえば50人中、40人くらいが知っているとしたら、すでに(木持アート出版ファン内では)ものすごく有名な「海のプリンセス エミちゃん」を、15分も解説することに意味があるのか? という不安が生じてきました。
いやその前に、木持先生インタビューを目当てに来るお客さんがどのくらい来るのか? という問題があります。
たとえば、後藤真希のイベントで後藤真希がいないくらいの打撃なのか。
それとも、そうでもないのか。
この辺のことが、当日お客さんが集まるまでまったくわからなかったわけです。
ですので、
「そんなの知ってるよ」的な空気が流れたら、「アマゾネス特集」にシフトチェンジ。
知らない人が多いようだったら、三作目の「スーパーレディ レナちゃん」まで紹介する。
……というふうに考えてました。
さらにまだ問題がありまして、
次回も木持さんに出演オファーをするとなると、
三作目の「レナちゃん」は紹介しない方がいいのではないか? ということになります。
そうするとですね、ロフトプラスワンでしゃべったことないので、果たして1時間持つのか? という不安もありました。
まあ、長々書きましたがそれだけシミュレーションせざるを得なかったんです私の場合。
(度胸一発で済んでしまう人は済んでしまうんでしょうが。)
そして、イベント開始。
木持先生が来れなくなったことは、最初に告知してもらうことにしました。ありがとうございました。
この段階でお客さんの感じもだいたいわかるだろうし、何より木持コーナーが始まった段階でお客さんのテンションが落ちるのも困るので……。
で、いろいろあって第2部、ついに木持さん特集です。
お客さんに助けられたというか、暖かく接してもらった感じです。
作品解説は、一人でやった場合は前述のとおり、2作で30分くらいで終わっちゃいましたが、壇上の方々のツッコミ、疑問点、どこでウケるかなどの反応を見ながらの進行でしたので、結果的には(私にとっては)あっというまの一時間でした。
私の作品を解説するときのいつもパターンである、「時間がわからない」、「聞いている人を置いていってしまう」という部分も、作品をまったく知らない成田優介さん、逆に読んだことがあるNABEさん、かに三匹さんの誘導で何とか解消されたと思っております。ありがとうございました。
「書画カメラの位置が手元から遠いため、フキダシの文字がよく読めない」ということがありましたが、これはもう仕方のないところでしょう。
次回があれば、私も他の商業作品の細かいところなどを紹介したいですね(まあそれが望まれてるかどうかはよくわかんねーのですが)。