退屈という精神病

http://d.hatena.ne.jp/nittagoro/20060906#p1


あ〜前回「世の中つまらん」と書いてから、3週間か。
そしてまた襲ってきた「つまらん感」。
しかしこの「つまらなさ」を表現するというのもまたむずかしい。


シネマヴェーラ渋谷」という映画館で、主に60〜70年代の、怪奇な、おどろおどろしい、「怪談」ともニュアンスの違うおかしな映画を連日上映している。
ネットで軽く感想をあさってみたが、
このラインナップに関して、


「映画館で笑っているやつらは許せない」という意見と、
「なんで面白いところで笑わないんだろう。かっこつけてるのか」という意見があった。


私がどんよりしてくるのは、これは簡単には結論が出ない問題だからだ。
70年代東映の映画に限っても、知識なしで観ると送り手が果たして「笑わそうとしているのか、そうでないのか」が判然としない。


まあ鈴木則文はあきらかに笑わせようとして撮っていただろうが、
その他の監督の場合、よくわからないところがある。


たとえば(今回の上映ラインナップには入っていなかったが)、千葉真一のカラテ映画は笑っていいのだろうか?
自分にはわからない。


また、「ただ笑えばいい」と思っている人と、それを「いかがなものか」と思っている人がいるのも確かで、
「嬉しくて思わずこみあげてくる笑い」と「小馬鹿にした笑い」は、ハタから観ていて判別がむずかしいし、
自分の内面の中でもわからない場合がある。


そこまで考えていろいろ言ってもらわないと……と思う。