村田渚さん……。
実は、「フォークダンスＤＥ成子坂」時代のネタって一本しか見たことない。
「ドラえもん」のやつ。
青い手ぬぐいでほっかむりして「ドラえもん」って主張してたやつね。
でも、その一本を見てずっと覚えてた。
「こんな面白いのが出てきたんだ、これからもっと見られるな〜」と思っていたら、
解散の報を聞いた。
だから自分は「爆笑オンエアバトル」に出ていたピン時代の「村田渚」と、漫才コンビの「鼻エンジン」の方がむしろなじみがあったりする。
漫才やコントはコンビ芸だから、むずかしい面がある。
コンビを解散してしまうと「色」がまったく変わってしまう。
集団でやる「劇団」の芝居ともまた違う。やっぱりコンビ自体が生き物なんだろうなと思う。
自分にとっては、村田渚や「鼻エンジン」は、「ボキャブラ世代がどれくらいやれるか？」っていう、言い換えれば「若手主流のテレビのお笑いの中で、三十過ぎた人間がどこまでやれるか？」という挑戦として見ていた。
だって、若手芸人の「旬」の時期を見ていると、まあオリラジみたいのは特別として、本当の意味でのチャレンジ期間って二十代後半から三十代前半の７、８年しかないんですよ。
「そりゃないだろ」と思ってたから、鼻エンジンにはがんばってほしかったです。
ご冥福をお祈りします。
