体調わりー、不安

今年は暖冬がひどい。きちんと気温などを調べていないが、皮膚感覚としては私が生まれてからこれほどの暖冬はなかった。
だって今日セーター着ないで出かけちゃったもんなあ。
やっぱりどこぞの学者が言っているように、将来は関東も熱帯並みになって藪っ蚊が増えてマラリアを運んできてみんな死ぬのでしょうか。砂丘はどこまで続くのでしょうか……。


あと突然話は変わりますが、正直客商売が苦手。やりたくない。人が恐い。とくに香水いっぱいつけた若い女、ずうずうしいオバハン、ギャル男っぽい金の鎖などを付けた男、やーさまではないにしろグーフィーみたいな巨大な犬の描かれたセーターを着たこわもてのおっさん……すべてが恐いです。
何とかならないでしょうか。


そもそもが、私は接客が苦手なので内勤的な仕事を選んで一時期そういうことをしていました(おおっ、めずらしくnittagoroの過去が語られる!?)。
しかし、私は、


内勤も苦手だったのです!!


あああれですワ、「エリートヤンキー三郎」の三郎みたいにね、「みんな邪魔しないで勉強させてくれ!!」っつって、いざそういう環境が整っていてもやっぱりバカという、私はそういう人間だったのです。


周囲が営業マンとして、あるいは事務員としてどんどん自分の居場所を見つけていく中、自分には何もないと思いました。
正直、トマホークで八百屋を襲うことも考えましたよ。ウソですが。


……で、そんなときに何か福音的なできごとが私に現れたかというと、
いっさいありませんでしたね、ハッキリ言って。
現実なんてそんなもんですよ。


それで私は苦しみ続け、苦しんで苦しんで7、8年の歳月が経ちました。


あ、でも公平に書くとすれば、まったく救いの手がなかったわけではなかった。それを思い出した。
でもそれは、言うと幸せが逃げるので言いませんが(なんだよ)。


私ねえ、「ウィロー」っていう映画のラストシーンにすごく感動したんですよ。

ウィロー」というのは、もしかしてミゼット的な人たちがたくさん出てくる映画、というような評価しかないかもしれないけど、
そうじゃないんですよ。
「少ない手持ちの武器で、どう戦うか」という話なんですよ最後の最後は。


だから、何が言いたいかというと、人生において「少ない手持ちの武器で、局地戦的に勝利することは可能だ」ということは言えます。
トータル的にはどうなるか知らんよ。でもそういうこと。


私「グラップラー刃牙 幼年編」で、刃牙が居合い抜きの達人に稽古を付けてもらうためにガチンコで襲おうとするシーンが大好きなんですよ。
居合い抜きの達人は、真剣しか使えない(真剣でしか刃牙に対抗できない)から、「やめろ」っていうんだけど、刃牙が「特定の武術を学んだ者は、その武術でしか身が守れないのが不便ですね」的なことを言う。
ここ、作者も名セリフみたいに思っていたかというと読み返すとそうでもないんだよね。
けっこう、サラッと流されてる。

バキ最強伝説SPECIAL DVD-BOX I グラップラー刃牙編

バキ最強伝説SPECIAL DVD-BOX I グラップラー刃牙編

でも、「刃牙」の、とくに「幼年編」までは、「どんな格闘技を習おうと、習っていなかろうと、自分の手持ちの武器で抗していくしかない」っていう考えが底流に流れていたと思うんですよ。
あれは自分は大いに共感する(別に格闘技やってませんが)。


それに関連するのは「ジョジョ」ですよね。「ジョジョ」も、とくにスタンド編になってからだけど、個人的には弱いスタンドしか持っていないやつがそれを利用して逆転するところがいちばん燃えるんですよね。
荒木飛呂彦は、もともとパワータイプのスタンドを主人公に据えつつ、脇の知恵やテクニックを使うとより有効に使えるスタンドを配するのがうまい。
たとえば第三部の花京院とか、第四部の岸辺露伴とか、第五部のブチャラティとかね。
敵では「こんなの使えんのかよ?」と思えるということではなんだろ。いちばん印象的なのは「恋人(ラバーズ)」ですけどね。


とにかく自分の精神的な苦しみはすごかった(あるいは「すごい」と現在進行形)。他人の苦しみもすごいだろうけど自分もすごい。
ただ自分は人生は「戦争」とまったく相似形だとは思ってないから、局地戦で勝つことの積み重ねで何とかならないかなと一種甘いことを考えてはいる。
とりあえず120歳くらいまで生きれば確実に勝利が見えそうな気がするんだが……。


何が言いたいかというと、ある程度年齢を経たら、自分の持ちポイントを把握してそれを最大限有効に使おうということですね。
当たり前っっちゃあ当たり前な話ですが、人間三十過ぎて急に能力値、上がりませんから。


それにしても今年の暖冬は異常。本当にオカシイ。おかしすぎて頭がヘンになる。
2月にこれじゃーよー。あのお天気の森田さんとかいう人、ああいう人が何とかしてくれるもんなんじゃないの? 違うの?


あと南明奈の外見がカワイイので(精神性は知らない)、それだけをムショ暮らしの癒しとして生きていきます。