三田寛子「初恋」

「初恋」、三田寛子が歌ってるの観たの初めてかもしれない。意外にいいわ、これ!
記憶だけで書くと、当時は各アイドルがしのぎを削ってイメージづくりをしていて、三田寛子岡田有希子と同じような「おとなしい美少女」スタイルだったんだけど、どちらかというと三田さんの方がより「昏(くら)さ」を持っていた。デビュー曲が井上陽水がつくったなんか音痴みたいな歌だったりとか。
で、記憶を頼りに書くとセールス的にはたぶんパッとしなかったんじゃないかと思うが、その流れでコンセプトにピッタリだったのが村下孝蔵のヒット曲「初恋」だったわけだね。
しかし本当にこういう「学校になんかの用事(委員会とか生徒会とか)でいつまでも残ってて、部活の帰りに忘れ物をとりに教室に行くとひょいと出くわしてしまう」といった感じの美少女は絶滅してしまった。まあギャルゲーやエロゲーには残っているのかもしれないが、自分にとってはなんか違うし(これに関しては……まあ一生言語化しないであろう)。
どうせ「ツンデレ」という名においてこうまんちきな女に股間をグリグリされたいとか、そういう欲望を持った今日びの若いモンには、この当時の三田寛子の魅力は永遠にわからんだろうしそれでいい。
ぜんぜんカンケイないが、「ツンデレ」って女の子が男の子をむしりたいほうだいむしるシステムなんじゃないか? 少なくとも「個人的にデレ」なんて滅多に存在しないんだから、一般的イメージとして流通するかぎりは女の子がむしりやすいシチュエーションとは言えるな。
なお、この後三田寛子は「天然」という当時としては貴重なキャラを獲得して梨園の妻となって現在に至る。