爆笑オンエアバトル:チャンピオン大会ファイナル

うわー、テレビで漫才観るのなんだかひさしぶりだ……。
今回は、タカトシが三連覇なるかというのが見どころでした。


タカアンドトシ
「結婚生活」
漫才。いやーもう鉄板ですよ。脂が乗りきってます。今が彼らの中で最高の状態なんじゃないですかね?
やってることに自信がみなぎってる。今回の件とは別の話になりますが、別にネタ中心じゃない番組でも、二人のかけ合いを「漫才の一部を切り出した」みたいにすることによって、バラエティを自分たちのフィールドに持っていくことができる、という珍しいタイプのコンビという印象です。
まあホントはアンタッチャブルなんかも似たようなことをやってるんだけど、彼らはいかにもバラエティ的な、水かぶったりヒドイ目にあったりという引き出しがあるぶん、そっちが目立たない。
で、タカトシは「漫才しかない!」というところを押し進めて現在バラエティに進出している印象がある。自分はそれを高く買ってます。
それにしても、「防衛王者が一番」って……。民放のバラエティならぜったいやらない演出だと思いました。


超新塾
「女を褒める・ケンシロウ・ストライカー」
集団コント。面白いことは面白いですが、同じパターン三連チャンはキツいかも……。このパターンにこだわりがあるんですかね?
たとえば最初と最後の、「いつもの」やつの間に関係ないものを挟む構成とか、できんもんでしょうか。いやー岡目八目なことを書いてすみません。
でも、こういうのって鉄板である変わりに大ホームランが出ないと思うんですよねえ。


ハマカーン
「ロケット花火」
漫才。神田(ツッコミの方)のファッションセンスはヘンだ、ということが決定的に!(漫才と関係ないですが)
自分は一度観たかけあい漫才がすごく面白かったので、技術力はすごく上がっていると思いますがこの手の漫才コントはちょっと好みではないです。面白いことは面白いですが。


・流れ星
「信長と秀吉」
漫才。もともと好きなので、私の点は甘いです(笑)。すごい勢いでひっぱたくのとか、昔の古いどつき漫才みたいでいいです。それでいて、「滑ると決まっていることをわざわざやる」とかね、挑戦的なこともしてました。


ラバーガール
「電報」
コント。「ゲンセキ」時代からすごい成長だ!! この「二人とも正面向いて会話」というのはこの人たちの鉄板ネタになる、きっと!!
ほんのちょっと、ツッコミがキンコメっぽいのが気になりますが。


エレファントジョン
「コンビニ店員」
漫才。まあファイナリストたちとの比較では「普通」としか言いようがないですが。最初の「こいつ、メイド喫茶で店員やってます」という意味不明のツカミは何だったんだろう……。意外なオチがあるのかと思ったらなかったし。
ところどころのボケがアンタッチャブルっぽいのが気になりました。よく一緒にいるみたいで、似ちゃうんでしょうけど。


キャン×キャン「クイズ番組・水戸黄門
漫才。「水戸黄門のそれぞれのキャラを変えよう」ってのが面白かった。ただ、毎回とっちらかって自由にやっているようでいてパターンが決まっているようにも見えるのが損してるなあ。


タイムマシーン3号
「お見合い」
漫才。面白かったけど、ちょっと見慣れてきちゃったというのは正直、ありますね。オンバトではいつもすごい高得点ですが。


・三拍子
「彼女と別れた友達」
漫才。ここも好きなんで、私の点は甘いです(笑)。ただ、ストーリーがとっちらかりすぎ。


トータルテンボス
漫才。「誕生○○」
「それはもう誕生国務長官じゃなくて誕生パウエル」などの語彙が独特で面白い。


NON STYLE
漫才。「お化け屋敷」
ここがいちばん、ストーリーのまとまり具合としてはあったかな。それが高得点に結びついたのかも。私がこのコンビを面白いと思うのは、「イキり」って言われてる方がルー大柴みたいな濃いキャラだったら面白くないと思うんですよね。ボケが必死に相方の「イキり」というキャラを構築していくところが面白い。で、実際にその相方に「イキり」をやらせたらきちんとできる、と。
だから内容は「相方のイキり具合をいじる」ということで毎回同じでも、どこか印象がサラッとしてますよね。


(総評)
上位三組、NON STYLEタイムマシーン3号タカアンドトシはほとんど差がなかったんじゃないかと思います。
ここまで来ると順番とか、鮮度とか、その場でしかわからない雰囲気とか、いろいろあるんでしょう。
優勝コンビにも文句はないですが、ないんだけども、決まったときには「えーっ」と言ってしまったことは事実。いや私が鉄板だと思っていたコンビがいたもんでね。


しかし優勝が決まったときの他の10組の表情……。ほんと、みんなすごい悔しそうな顔してたなあ。M-1だと、決勝に上がる組も少ないし、わやくちゃな状態で番組が終わるし、紳助のフォローもあるから芸人たちの悔しさは緩和されるけど……。
オンバトは最後にどんなに悔しくてもテンション下がっても「あなたたちでーす!!」とかやらないといけないですからね。


M-1にはないガチっぽさを味あわせていただきましたよ。