その1

2006年8月10日、夜公演。
7日に見てかなり衝撃を受けたので、安倍さんのフランツも見たいしということで行ってきました。


ミュージカルの観劇経験が少ないため初回は(自分が)雰囲気に呑まれたかなと思い、今回は冷静な目で見られるかなと思って行ったんですが。


かなり絶賛モードですが、自分は歴史の瞬間に立ち会っているんじゃないかとすら思いましたよ。
というのは、宝塚見たことないんで予想で書きますけど、宝塚を見慣れている人がこのミュージカルを見ると、違和感とか物足りなさがあるかもしれない。
だけど、「アイドルたちがこの形式でこういう歌と芝居をする」という観点からすると、これはちょっとすごいんじゃないかと。


もしかして、今までこういうものは無かったんじゃないか?
いや、たとえばミュージカル専門でかわいい女の子の劇団っていうのはあったかもしれない。
でも、舞台専門の役者さんはそれはそれで良さがあるんですが、何というかちょっと表現しにくいんですけども、
今回のこのミュージカルは、普通アイドルに要求されてないレベルのことをしているというすごさがあります。


アイドルってのは、よくも悪くもチープで継続性のいちじるしく短い、そして強い輝きを放つ存在だと思いますが、
今回彼女たちに要求されていることというのはまるっきり違う、かなり高レベルのことだというのがまず一点。


それともうひとつは、「モーニング娘。」とか「ハロプロ」っていうくくりでやっているということですね。
たとえば単体のアイドルが舞台でここまでやる、っていうのはあったと思うけど、それは今回私が受けた感動とはちょっと違うものでして。


すごい変な言い方ですが、野球チームにとつぜんバスケやらせたらどうなるか、みたいな感じで、
しかもここまでできちゃったと。


それはもう、芝居一般のレベルとかそういう価値基準では量れないんですよ。
だって普通、野球チームはバスケ、やりませんから。