堂々と 前の扉から 遅刻してくる男を見て生きたい


>>常にヘッドフォンをして正々堂々と教室の前の扉から遅刻してくるかちゃくちゃ氏の姿は、とてもまぶしかったので、彼が声をかけてきてくれたのが嬉しかったのを覚えている。

はてなダイアリー - エロ本編集者の憂鬱と希望より引用


大衆決断(http://member.nifty.ne.jp/loom/loom1.htm)移転についての文章の一節。
ちなみに移転先はこちら


「常にヘッドフォンをして正々堂々と教室の前の扉から遅刻してくる姿がまぶしかった」というフレーズがあまりにもすばらしかったので、思わず書き込みしてしまった。


「エロ本編集者の憂鬱と希望」にあるように、「大衆決断」は「文学とグラビア」について何のわけへだてもなく書いている希有なサイトだ。さらに重要なのは「過去の文学と現在の文学」についてもわけへだてもないということだと思う。


常に最新の情報を、1秒でも早く入手した方が勝ち、発信した方が勝ちという風潮。
それに対し、ノスタルジーのみでつくられたサイト。


私はどちらも否定しないけど、それ以外のところがあったっていいし、「大衆決断」はそれを体言してましたね。


80年代に青春時代を送った人の一方は文学に過去から引きずられた希望を無根拠に見いだし、一方の人は文学がすでに無効であると無根拠に決めつけていたと思うが、私は完全に後者で、このため読めば面白い本をほとんど見逃して現在に至ってしまった。


そのような意味で、「大衆決断」が文学とアイドルやグラビアを、「いかにもサブカルなこれみよがしさ」とは無縁のところでアウフヘーベンすることには衝撃を覚えたことを記憶している。


ところで、「常にヘッドフォンをして正々堂々と教室の前の扉から遅刻してくる姿がまぶしかった」という文章であまりにも実感してしまったのだが、私にとってのブンカ的なことを扱っている人に対するあこがれは、ほとんどこの言葉で言い表せる。
そういう意味では当然、「エロ本編集者の憂鬱と希望」もリスペクトしております。


ハロプロ関連の話がないとアレなので、以下に書きますが。
六期の、知名度のなさに最近衝撃を受けている。
娘。が、すでにマニアックな通常のアイドルと同等のものになりかけている象徴的なできごとだ。
その是非や、「いつ頃からそうなったか」は、議論の分かれるところだろうが、私は「ティンティンTOWN」終了からだと思う。
あの番組終了は痛かった。六期やキッズの活躍の場も、あそこにあるはずだったのだが(と勝手に思っているが、事務所側はそんなこと思っていないかもしれない。ベリ工の「子供がオトナのマネしてる」路線は、子供をストレートにターゲットにしているとは思えないから)。


ベリ工も、かなりマニアの方がいらっしゃるということはそれなりのクォリティを持っているということなのだろうけど、いかんせんメディア露出が少なすぎる。