矢口脱退問題を考える

某所にも書いたが、掟ポルシェのこのテキストは名文だわ。コレに付け加えることって何もないなあ。
矢口本人とともに、「裏切られた」と口走ってしまうファンや「愚にもつかないB級アイドル」への優しい視線がたまらないね。泣けるよ。


ここで「娘。って彼氏持ちとかいちゃいけ
ない世界なんだあ」とある意味間抜けなコメントをしたんですが、サイトを巡回してみると上記テキストもそうだけどそういう事務所の旧態依然たるアイドル感に異議を唱えている人が何人もいますね。


まだ今回、それが単なるいいわけなのかポリシーなのかはわかってないんだけど、でも「女子かしまし物語」とか「涙が止まらない放課後」あたりの露骨な「萌え路線」を考えると、「彼氏持ちがバレたら娘。ではいられない」というのは、是非はともかく筋は通っていると思った。


要するに、現時点では「娘。はどんなアイドルだったのか」っていう、ファンそれぞれのアイドル感を明らかにする事件であると思う。
娘。はアイドルとしてどうなのか? っていうのは、けっこうむずかしい問題。
新しいとも言えるし、古いとも言えるし。
だから、「新しい」と捉えている人は、とくに矢口推しでなくても今回の措置に不満だと思うし。


私自身はどうかっていうと、「彼氏が見つかった」ってだけで本当に脱退が決まったのなら、それはやっぱりちょっと古くさい考え方だなあと思う。


さて、今後の矢口なんだけども。
結婚引退はないとして、タレント活動を続けると前提としての話だが。
これは一般論ではなく、「矢口真里」というタレントのパーソナリティの問題なんだが、もうぜったいスタンスは激変すると思うね。
私、矢口って下ネタ大好きだと思うんだよね。
いつも、それに近い話題が出るとスゴイ嬉しそうなの。
で、何でそれに乗っていかないかというと、当然だけどアイドルだから。
だから、「彼氏がいるから脱退なんて古い」というのは正しいと思うけど、でも矢口のタレントとしてのスタンスを規定しているのは「アイドルだから」っていうのが大きい。


しかも、安倍なつみとかと違って、矢口の場合なんかアイドルとしてのギリギリ感があって、この子はいつその枷を取っ払ってしまうんだろう、っていうハラハラがあった。
で、とりあえず「アイドル」としての枷は今回なくなってしまったから。
それも、だましだまし続けることだってできたのに、事務所側で鎖をブチ切るようなかたちで発表しちゃったでしょう。
イメージとして、石黒彩安倍なつみの間にいる人だと思うんだよね。もうちょっと細かく分けると石黒←中澤←保田←矢口←安倍、みたいな。
左へ行くほど非処女度が高くなるという。
当然、実際はどうかは別にして。


でも、保田と矢口は微妙に違ってて、じゃあ保田が娘。在籍時代に同じことが起こったとき、今回みたいなブッちぎり方をしたのかと考えると、どうもそういうことにはならなかったんじゃないかと。
もうちょっと適当に誤魔化してたんじゃないかなあ。


話を戻すと、今回みたいなブッちぎり方をしたということは、小栗旬には直接触れられなくても、タレントとして普通の22歳の女性として扱ってくれ、みたいなことでしょ。
コレはねえ、確実に矢口を「普通のタレント」にしてしまうと思う。
バラエティを主戦場だと考えた場合だけど、「以前つきあっていた彼氏の部屋からAVが出てきて……」みたいな話をするとするじゃん。
それは他の同年代のタレントにもできるんですよ。それは私にはあまり面白くないんですよね。
かといって「等身大の22歳の女性」というのをカッコにくくったままでタレント活動を続けられるか? というと、これもまたむずかしいと思う。
「娘。」という枠を出た以上、同性に支持されないとやっていけないと思うんで。


まあショーミな話、梨花みたいにだけはなってほしくないということなんだけどね(笑)。


ソロ歌手としてだったら、また別の芽があるとは思うけど。
ソロとしてどれくらいのポテンシャルがあるのか、私にはわからないから、そっちは保留。