「おたく」、「オタク」関連続き

ここから、オタク関連書籍の続き。


・「トンデモ創世記」 唐沢俊一志水一夫両氏(扶桑社文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594036236/funukekyowako-22
もともとが1999年刊。「オタク文化の行方を語る」がサブタイトルだったよう(すいません、元本が本棚に埋まってて確認できず)。オタク黎明期について語ってる本です。


・「ブンカザツロン」 唐沢俊一鶴岡法斎両氏(エンターブレイン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757703929/funukekyowako-22
2001年刊。
目次に、
第1章 オタク第一世代の功罪
第2章 オタク第二世代のあり方
第3章 オタクとアカデミズム
第4章 オタク第三世代に向けて


……とあるので、コレもオタクについて語った本と言っていいと思います。
唐沢議長もかなり「オタク」について発言されてますが、なぜかタイトルに「オタク」ってつかないものが多いですね。


時代は遡って、ミヤザキ事件直後となると、
・「Mの世代」大塚英志中森明夫(1989、太田出版
というのもあります。
ミヤザキ事件について、「おたく」の命名者とそれに文句を付けた人とが対談してるというものです。


また、おたくのポジティブな呼称に関しては高城剛が「おそと」とかいうのを提唱してたなあ、と思いましたが2003年時点でも言っていたようです。
http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2003_14109/slides/11/24.html


「おそと」に関しては中島らもも言っていたと記憶してますが、このあたりはまだきちんと調べてません。


他にも「おたく」と「マニア」が混同される時期があったり(なおのこと、岡田斗司夫氏が「マニア」ではなく「オタク」なんだ、と主張していたことが重要になってくるわけですが)自動車マニアのことを「エンスー」と言ったり、っていうようなことがありました。
アイドルオタクに関しては、「アイドリアン」なんてのもありましたね。


モーヲタに関してはなぜか「オタク」と言わず「ヲタ」といいますね。
しかし「ヲタ」というのは、SFともアニメとも切れちゃっていて、なおかつオタク独特の思想や行動原理を持ち合わせているという点で新世代的なニュアンスがよく表れていると思います。