オレンジレンジとハレンチ☆パンチ

なんか、どっちかがパクリだとか何とかネットで目にしてて、「ふ〜ん」くらいにしか思っていなかったけど、マヌケなことに今頃ハッと気づいた。
「ああ、『ハレンチ☆パンチ』という名前自体が『オレンジレンジ』と地口にみたいになってるわけだ」と。


で、どっちもきちんと曲を聞いたことないんだけど、名前がそうなら確信的にやってるんでしょうね。
で、オレンジレンジ論争の頃から思ったけど、
パクリとかパロディの基準が昔と変わってきてて、
それは著作権とかの法律の問題とはまったく別個に、
あくまで感覚的に、「パクリかパロディかオマージュかリスペクトか」といった基準が変わってきているというのは感じる。


私も最初はオレンジレンジって「昔から洋楽のパクリ歌謡曲なんていくらでもあったじゃん」と思ってたんだけど、受け止める方、聞き手の意識も違うし、なんかこうそこら辺の基準自体が変わってきてる、と思うようになってきた。


これは、私は個人的に「ミステリのレビューを書く際、ネタをバラすかバラさないか」というようなこととも関係してると思っていて、
昔(具体的には10年くらい前までか?)は、ネタをバラさないのが常識でしたよ。
だからこそ、笠井潔が「作品の巻末解説でネタをバラせないことによる限界」を突破するために、「この文章は内容に触れています」と一文を付けて、内容そのものに踏み込んだ解説を書こうとしていたというのがあったわけで。


んだからネットで「何でネタばらししちゃいけないの?」みたいなことがどこかに書いてあって驚いたりしたけど。


まあこの辺、いろいろと複雑にからんでますがいろんな「不文律」が壊れかけてるということだ思います。
というか、正確に言えば、「不文律」って日本が戦争に負けてから壊れ続けてる。そういうもんです。
新しいルールもできてはいるんだろうけど、おっさんの私には届かない。


だから、「『不文律が壊れかけてる』という感想を抱きはじめると、もう精神的におっさん」ということになるかと思います。