世界は「不愉快」を望んでる

前々から思っていたけど、ふつうの人は「不愉快なもの」も娯楽作品としてかなり望んでる。
私は、「おもいっきりテレビ」の「おもいっきり生電話」と、「こたえてちょーだい!」だったかな?
あれが大っ嫌い。
「生電話」は、問題が深刻でもイヤな気持ちになるし、
「単にみのさんに会いたいだけ、相談はそっちのけ」というのもイヤな気持ちになるし、
スタジオの芸能人がトンチンカンなことを言ってもイヤな気持ちになる。


この間は「自分が不妊症で子供ができない。夫に申し訳ない」という主婦が出てきた。
そしたら、芸能人のおばちゃん(名前忘れた)が、
「でも、あなたの旦那さんが他の女性に子供を産ませたらイヤでしょ?」
とか言ってた。
そっちか!
「養子をもらったらどうか」
とかじゃなくて!


この「でも、あなたの旦那さんが他の女性に子供を産ませたらイヤでしょ?」という問いには、
相談者に対する、
「この偽善者が!」
という問いつめが見え隠れしていて、とことん不愉快だ。


こたえてちょーだい!」はもっとすごい。
毎日、「不愉快な出来事」を、職場の同僚、ご近所、夫、姑、昔の恋人など、個別に特集してる。
これが本当に怒りのやり場がない。


たまたま見てしまったときは、
「恋人の車の助手席に乗ってドライブしていたら、交通事故を起こしてしまった。恋人が『警察を呼んでくる間、運転席に座ってて』と言ったので素直に座っていたら、警官を呼んできた恋人が『この人が運転してたんです』と罪のなすりつけを!」っていうのを、わざわざ再現ドラマでやってた。


こういうの、「夫が暴力をふるう」などの深刻な問題ではないだけに始末におえないし、
すでに終わってしまったことなので解決策もクソもない。
見ていて本当に死にたくなった。


私の結論としては、
ふつうの人というのは全員マゾヒストであり、昔の軍隊の鬼軍曹みたいな陰険さを持ち合わせていて、
みんなで「イヤ〜な話」を持ち寄ってはニタニタしている、というイメージだ。


ぜんぜん関係ないが、「こたえて……」の菊間アナがあんなことになってしまったのは、番組内のさまざまな「イヤなこと」の怨念の集積がさせたことではないかと、
急にオカルトチックなことを書いてみる。


どーでもいーや!!
とにかく、いつか復讐してやる。何にだ。
まずは「敵」を見定めないといけないな。少なくとも、菊間アナではあるまい。