紅白

http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200511170025.html


ユーミンが目玉かよ。


紅白歌合戦って、もうネタにすらできないんだよな……。
「ダメだ」って言われたの、いつ頃からだろうな?
「ダサいよね」って笑われているうちはまだ良かったんだ。90年代初めくらいまでは。
それは伝統を守るということだから。
でも、紅白って半端なリニューアルするんだよな。
国民が「その年1年、がんばってきた歌手の栄誉」として捉えていたときに、突然外国の歌手呼んできたりしたからなあ。それで見ている方が「はあ?」ってなったり。


とにかく「紅白」っていうのはかつて「芸能的なるものの」の象徴であったことは間違いない。
演歌歌手なんかは、「紅白に出ればギャラが倍増する」とか「一生食える」などと言われていた。


それが半端にリニューアルしたからぐちゃぐちゃになって……もう目も当てられない状況になってるよなー。
しかも、歌謡曲が景気がいいときならいいけど、今はどうなの? なんかミリオンとかもあんまり出てないんでしょ?
ここ数年、毎年だれかが「涙そうそう」を歌ってる気がするし。あと由紀さおりの童謡。


一時期、「どんだけ司会を安くすれば紅白が台無しになるか」っていうことを考えていたことがあったけど、
司会がみのもんた、ってじゅうぶん安いよ。
安い、っていうか民放の象徴みたいな人を持ってきちゃってるんだよな。
これじゃ民放でやるのと変わらないじゃん。


ユーミンとか中島みゆきとかはさあ、その世代の「あえて感」が丸出しで、私なんかは見ていて気恥ずかしいんですよ。
一時期、紅白が決定的な「テレビの芸能的なるもの」だったときは拒否していて、
いざぐだぐだになったら出よう、っていうのは、
それはその世代のこだわりなんだよね。
そりゃさあ、大物演歌歌手が歌ってるときにバックで他の出演者が花笠音頭踊ったりとか。
そんなのユーミンがやるわけないじゃん。
あれ、昔は拒否できなかったわけだから。
体育会系のクラブで一気飲みさせられるのと同じだよね。


それを何でもアリにすりゃ、そりゃ出るだろ。
シーズンスポーツのサークルが、「ウチは体育会系と違って厳しくないから」って勧誘するようなモンですよ。


あーつまんねーなー。
もう、紅白は、
どんだけスタンダードに戻しても、
どんだけ崩しても、
どんだけあさっての方向に向かっても、


ヘンテコリンな結果しか生まないですよ。
今はもうたとえるなら「ドラゴンボール」で「魔神ブウ」とかが出ていた頃みたいな感じでしょう。