Goro's Bar〜5/25

ゲストは磯野貴理子
さすがに「フロアレディー候補」という設定は無理があったのか、「友近に次ぐもう一人のママ候補」とかになってた。
で、大先輩だからなのか、昭和の関東芸人体質だからなのか、他のメンバーと貴理子のほんのわずかなかみあわなさがスリリング。
っつーか、別にもっと徹底的にいじった方が面白かったと思うのに、番組の方針なのか何なのか全員及び腰だった(ように見えた)。


まず、貴理子の特徴として「あまりにもトークの内容がネタっぽすぎる」というのがある。
今回は「男をオトす技みたいなものはありますか?」という質問に対し、
貴理子「もやしよ。もやし料理」
貴理子「普通、肉じゃががいいとか言うじゃない? 違うわよ。もやし料理よ」


「どんなもやし料理がいいんですか?」みたいな質問に対し、
貴理子「バレンタインデーに、チョコをプレゼントするときにチョコの下に敷いてあるワシャワシャしたやつがあるでしょ?」
貴理子「あれをもやしにすんのよ!!」


「ネタが言いたいだけじゃないですか!」と、当然ツッコミが入るが、貴理子の場合何か着地点があるわけでもない。


貴理子「夫婦でスーパーで買い物してる人見ると、たいてい旦那さんの方が買い物カゴにもやし、入れてるわよ」


ますます根拠無し。


他にも、稲垣吾郎とのシミュレーションで「今日、いつもと違うね」と言われたときどうするか?」というとき、
髪をクシャクシャにして「わかんな〜い」


「若い子しか通用しませんよ!」などのツッコミは一通りあったが、
こりゃ視聴者の私から見ても、着地点無いよ。


今回思ったこと。
もしかして、貴理子の若い頃とバラエティのお約束が変わってきているかもしれない、ということ。


たとえば松本の「すべらない話」、アレはどんな芸人が出ても、その場の「話」の範疇から出ない話をするという暗黙の了解がある。
まあ、たまに矢作とかがそれを破るんだけど、あくまで傍流。
でも「あからさまにウソの話をして笑いを取る」っていうのは、傍流にしてもナシだろうなあ。


ということは、現状のバラエティのお約束って、もしかして吉本の若手のお約束、かもしれんね。
他の事務所の人でも、NSC出身という人はいるし。
関西の人は言葉が違うから勘違いすることはないと思うけど、私は東京吉本の標準語しゃべってる芸人でも「関西の人かな?」と思ってしまうときがある。
それは、かけ合いのときの呼吸が似ているからだ。


もっとも、貴理子がお笑い出身とは言っても、ピンになってからの、バラエティのみでの活躍が多い、というのが今回ギクシャクした一因でもあると思う。
いちおう「貴理子を持ち上げなきゃいけない」っていうテイでしたので。


最後に、貴理子のネタ話で私が好きなのをひとつ。
「むかし、つきあっていた男の子に『私、歌手の稲垣潤一が好きなの」と言ったら、稲垣潤一のテープをくれた。ウチに帰って聞いたら、稲川淳二の怪談話が入ってた」