また「とんねるず」

http://d.hatena.ne.jp/nittagoro/20060925#p2


まあ上記の私のエントリに関しては、あくまで視聴者側の印象ということでひとつ。
ナンシー関直撃世代は、内情の裏をあまり取らずに印象批評を先鋭化させるという方向に行ってしまったんですよ。
資料の裏付けなどは次世代に託したよ、もう(笑)。


とんねるず」についてはもうひと言だけ言いたい。
前にも書いたことと関連するけど、とんねるずの「お笑い」としての評価が一時低かったのは、「とんねるずはお笑いを目指していないのではないか?」と思われる一時期があったということです。
歌だと「情けねぇ」の頃。


電気グルーヴのオールナイトニッポンで、とんねるずの楽曲を彼らが異様に嫌っていた、ということがあって、
他の人はどう思うか知らないが、電気のギャグセンスととんねるずのそれとは、ある程度近いと思う。
で、電気はあくまでもギャグとしてはどんどん先鋭化していった(これは、彼らの本業が音楽だから、っていうのが大きいと思うけど)。
対するに、電気がオールナイトをやっていた頃は、とんねるずもメジャー性を完全に自分たちのものにするために微妙な時期だったんじゃないかと思う。


秋元康が、とんねるずが最初にブレイクしたときに彼らをなぜ売り出したか、について、
「上からものを言う笑いというのがめずらしかった」というようなことを言っていた。
彼らの芸風はまさにそういう感じだったから、
「オールナイトフジ」で、なんか素人さんの子分集団みたいのをつくっていたでしょ。ああいうプチヒエラルキーをつくるか、
もしくは本当に芸能界である種のステイタスを確立するか、
とにかくそういうことが必要だったのでは、とは今になって思いますけどね。
ただ「情けねぇ」当時は評価は微妙でしたよ。


で、今、ある程度のステイタスを確立して、
でも吉本とも関東の他の事務所とも違う部分でやってきた彼らが、若手からのリスペクトに対してくすぐったそうな顔をするのは、私は好きです。


それは、「うたばん」の石橋だったり、
ゲンセキ」の木梨だったりするんだけど、

とくに「ゲンセキ」では若手が一同に介して、全員で立ち上がって「おいおい!!」ってつっこんだりするでしょ。
そうすると木梨が「そういうの、いいから」っていなしちゃうんだけど(笑)、
何となく顔に「おれ、若いときそんなことやらなかったし」みたいなのが書いてある気がするんですよね。
若手とは明らかに違う方法論で来てたというかね。


この項、唐突に終わる。