映画は宇宙人がつくっている
理不尽に耐えて、耐えて、最後に殴り込みにおもむく健さん。
完璧だ、これ以上完璧なプロットを私は知らない。
人間の喜びや哀しみがすべて詰まっている。
ところが、こうした完璧なプロットも飽きられる時代があった。
人類の進化をうながしたのは宇宙人だという。
だとしたら、映画をつくっているのも宇宙人だ。
だって、健さんの映画があれほど完璧なのだから。
たぶん、それに反抗したのが人間だ。
「飽きたー」とか言って。
宇宙人はそれに対抗できなかった。
だから、ミステリーサークルで人類に覚醒をうながした。
しかし、ミステリーサークルはイギリスにいっぱいつくられて、日本にはあまりつくられなかったから、日本にはあまり伝わらなかった。
だいいち、東映のオールドタイプの任侠映画がつくられて、廃れてから20年以上経っていた。
いや、この20年というギャップは、遠い星からの指令だからそうなったのかもしれない。
それともうひとつ、喫茶店のホットケーキはどうしてあんなに焦げ目(?)がキレイなのか謎だ。
宇宙人がつくっているからだと思う。
ぼ〜くたち 宇宙人
今日も 明日も あさっても
緑が いっぱい 夢のまち
手と手を つないで 進もうよ
……うろおぼえで昔のドラえもんのエンディングテーマを口ずさんでみた。
あっ、土手ではまたホームレスのおっさんが、うさぎにエサをやってる。
宇宙人は彼のことを見過ごしているのだろうか。
宇宙人はとことん薄情なのだろうか。