リーゼンリーゼンリーゼント
この間、「なんでも鑑定団」だったかな、あのスッゴイリーゼントみたいな社長いるでしょ。ブランド王とかいう。
そいつが出てた。
年商10億だって。ははははー。
で、その社長ンところへ行って、「社長のいちばんのお宝を出してください」ってレポーターが言った。
そうしたら、何のへんてつもない灰皿(けっこう大きい)を出してきた。
(もうこの辺から自分はだいたい想像がついていた。)
社長「朝遅くまで寝ていると、オヤジからこの灰皿をぶつけられて怒られた。とても厳しい父だった。高校も大学も、アルバイトで行った」
まあそういう、思い出の父親の品だ、というわけです。
ハイハイ、わかりましたよ。
だいたい一代で財を成した社長が「お宝」と称して実につまらない、しかし思い出のこもったものを持ってくる、っていうのはベタ中のベタじゃないですか。
オマエは漫画サンデーの北見けんいち風の絵柄の、ぜんぜん別人の描いたマンガの登場人物か。
(それにしても、このオヤジさんは自分の甲斐性の無さを息子への厳しさでごまかしていたんじゃないか、というフシがあるよな。)
ホント、センスねえよなー。
きっとこんなにセンスのない人にはセンスのない金魚のフンみたいのが取り巻いているんだろう。
実にくだらない。
バカじゃねえの。
それも、あのリーゼントだからはじけきったことを言えばいいのに、最後には「根性」だの「人情」だのにおとしこんでいくくだらなさ(ちなみにこの社長は61歳だってさ)。
こういうやつにかぎって、ギンギラの光り物には興味がないのに相田みつをのにせものみたいな色紙を得意げに飾ってたりするんだよな。
しかしひさしぶりにダサいもの観たわ。
あんなにダサいから、あそこまで儲けられたんだろうね。
あ、それと、ホリエモンも救いがたくダサいよね。
村上ファンドの社長もダサい。
社長はたいていダサい。
そんでセンスのあるやつらはどんぐりの背比べで差異化ゲーム、と。
世界絶望計画。