FNS歌謡祭

下の下のエントリの一部を訂正します。やっぱりみんな「いいとも」観てるわ。いいとも大好き人間。いいとも大好きっコ。


FNS歌謡祭。GAMが観たいだけでダラダラ観ましたが、とにかくいつの時期かはきちんと調べてないが(パッと思いつくのは「日本レコード大賞」の時間に紅白歌合戦が時間帯を重ねてきて以降)、歌謡界の賞の無意味化・形骸化は目を覆うものであって、いくら観ても痛々しさしか感じないのである。
で、このFNS歌謡祭は90年に「賞」自体を廃止したという。
今回は過去の受賞曲をビデオで流しつつ、パーティーみたいな雰囲気で次から次へと歌手が出てきて歌うという趣向で、
時代も変わったな、と思った。


でも90年に賞自体が廃止されていたとは知らなかった。FNS歌謡祭においては「賞」の形骸化は15年前に認識されていたということじゃないか。


何でこうなったかというと、ものすごい決めうちをさせていただくと、
売り込み方やマネジメントなども含んだ「洋楽みたいにやりたい!」という人たちが送り手として大量に参入、
受け手も大半がそんな人になった、ということがあるだろう。


簡単に図式化すると、70年代に色濃く残っていた「芸能」的なものから枝分かれして「ポップス」、「ニューミュージック」が出てきたのだがそれらがほぼ主流となり、
それらからさらに分離してロックとかJ-POPとかJ-RAP(って今言わないのか)が出てきてそっちが主流になって、
で、よってたかってそういう人たちが「賞レース」を潰した、とも言える。


いや違う。違うな。
その前にオリコンがあり、「ザ・ベストテン」があった。
要するに80年代に「データに基づいて楽曲をランキングする」ということがほぼ定着してしまったのだ。
だから、おそらくプロレス的ななあなあな部分を多分に含んでいた「賞レース」というものにまったく面白味がなくなってしまったのである。
(「おニャン子」のプロデューサーのだれかが、おニャン子のユニットを大量にベストテンに送り込むことで「曲に順位を付ける」ということを無効化させてやりたかった、みたいなことを言っていた記憶がある。)


まあとにかく、ポップスというのは売れてナンボという面と、リリースされた作品に順位を付けること自体がおかしいんじゃないか? という、芸術全般に関するものすごく根本的な疑問が人々の心にはあって、それがジレンマになってる。


いやまあそんなことはどうでもいいんだけどね。
あとひさしぶりに「世界はひとつだけの花」を聞いて思ったけど、
「ナンバーワン/オンリーワン」っていう言葉に対して、くだらない論争が多すぎたよな。
みんな槇原の掌の上で踊ってるだけじゃん。
っていうか「オンリーワン」っていう言葉に反感むき出しにする人って、なんか常に自己啓発しているようで恐いよ。


GAMは良かったです。なんか聞かれて面白くもないことでも顔を見合わせて「ウフフ……」とか笑い合う美少女二人。