M-1決勝進出

麒麟吉本興業 大阪)
ザ・プラン9吉本興業 大阪)
チュートリアル吉本興業 大阪)
トータルテンボス吉本興業 東京)
フットボールアワー吉本興業 東京)
変ホ長調(アマチュア)
POISON GIRL BAND(吉本興業 東京)
笑い飯吉本興業 大阪)


以上、今年の調子とか準決勝までの経緯とかを無視し(というか知らない)、あくまでも「番組として数字が取れるか」とか「吉本がどうおいしいところを持っていけるか」といった観点から思うところを。
これは毎年思うんだけど、ちょっと「M-1のイメージが強い」人たちを推しすぎだな、と。
フットボールアワーは「優勝者がもう一度出る」という意義があるけど、トータルテンボスはどうなんかな?
去年も書いたと思うけど個人的には変ホ長調ともうひと組、観たこともないようなコンビが欲しかったんですけどね。
やっぱり外部枠みたいのはひと組が限界なのかなあ。


麒麟も、入ってきたのは微妙な感じ。いや観ればぜったい面白いけど、「笑い飯」もそうなんだけどもうM-1に出ることによって得るものは、優勝以外にそんなにはないと思う。むしろ準決勝で落ちたデメリットがどれくらいか、をはかる方が重要で。
回を重ねてきているから仕方ない面もあるけど、今年はテレビのネタブームも下火になってるから1年に1回しか漫才を観ない人もいると思う。その中で、あんまり「この番組でしか観ない常連」っていうのをつくり出していくのはどうかというか、むずかしいところだとは思う。


M-1優勝者はM-1優勝者にすぎない」っていうところまでテレビの事情と完全に分離してしまうと、やっぱり面白くないよね。
それは「ネタもの」の宿命でもあるけど、どっかでごまかしながらやっていかないと。
けっきょくエンタのみが正解、みたいになっちゃうじゃないですか。
個人的にはM-1っていうのは、優勝したら一夜にして世間の評価がガラッと変わるみたいな、そういう幻想を保持していてほしい。


本当は、準決勝も地上波で観られる、というのが理想なんでしょうけどね。それで初めて大会としてのバランスが保てると思う。
去年の準決勝を見せてもらって、テレビ関係者は準決勝者から使えそうなコンビをバラエティに持ってきてるような印象があった。
テレビ関係者が面白いと思うものは一般視聴者が観たって面白いに決まってるんだから、その辺は何とかしてほしいです。