吉本LIVESTAND07

吉本LIVESTAND07 初日チケット売上げ2枚だった
昨日の風はどんなのだっけ?で知る。


LIVE STAND 07


出演者一覧


原因がどうのという以前に、チケット8000円は高い!! お笑いファンの私でも見に行く気、しないもん。
どこかに書いてあったけど、広すぎる会場というだけで観に行く気がおきません。
「東京には劇場にお笑いを見に行く習慣が根付いてない」という意見もありますが、若手のライブなんかはけっこうお客が入ってるし、
ときどき見に行く「漫才バカ一代」も満員ですよ。落語を見に行ったときも、けっこうお客さん入ってました。
こと「劇場に見に行く」ということに関しては、大阪にはおよばないかもしれないけど東京でも老若男女、敷居は低くなりつつあると思います。


それと、宣伝もぜんぜんしてないですよね。少なくともテレビCMはやった方がよかったんじゃないか?(やっていたとしても、私観ていません)。


まあそれだけでもダメダメな条件は揃っているんですが、「テレビで売れた芸人を、ライブに呼んで高額の入場料を取る」というシステムではまったくのあてずっぽうで言っても5000円が限度でしょう。それもきちんと落ち着いて観られる会場で、という条件でですよ。


個人的には、お笑いブームは次の段階に入ってきていると思います。
今年に入ってからもネタ番組が単発ではあれ存在することに自分は驚いてはいるんですが、でももはやネタうんぬんより、「バラエティの中で個々の芸人がどう生きていくか」というところにテレビでは焦点が絞られてきていると思う。
印象で言えば今年に入ってのザ・たっち、ムーディ勝山千原ジュニアケンコバといったテレビで話題になった芸人って、いわゆる「ネタ」とは違いますからね。


完全に「漫才」を芸として独立させて見せていくというM-1グランプリも、去年今年あたりで一段落、という印象を私は持っているので、あれだけイベント性の高い番組でも「ひとくぎり」という感覚を抱いているのだから、たとえば何かのコンテストであるとか、解散していた超大物コンビが復活するとか(でもそれでも弱いと思うけど)、どこか「呼びもの」になる部分がないと、こういうイベントは無理でしょう。


また、大きなイベントには観客の「当時者性」、「参加者意識」が必要だと自分は感じていますが、けっきょく無名の若手と人気の若手と中堅とベテランを一緒にしてしまうというのは、観る側の参加者意識を奪うことになると思います。「おれが行かなきゃ!!」っていうのがないとダメだと思う。あんまりたくさん出過ぎると「どうせこのメンツならどっかのミーハーがたくさん行くだろう、おれが行かなくてもいいや」って思っちゃうからね。


だから「そんなに人数が少ないなら見届けたい」っていう意見が出てきてるっていうのは、皮肉にも「チケット売れてない、客が少ない」ってことに対して観る側の「参加者意識」が生まれちゃってるでんすよね。


あ、それと、参加者側にも当事者意識が薄いのはまずい。「なんだか知らないけど会社がやってて出ろっていうから出ます』みたいな態度は、芸人にはありがちだけどこの場合は裏目に出ますね。


もういいかげん、東京のお客さんが劇場に来ないから、というところに原因を求めるのはやめてほしい、ってのはありますね。