もってけ!セーラーふく

買ってきたよ。
この日記を連日見ている人にはわかると思うが、自分は「らき☆すた」のOPに完全に洗脳されてしまい、ひさしぶりにアニメの主題歌を買ってきたということです。
「OPで洗脳」というと、「銀河旋風ブライガー」以来ですよ。ホント、何度観ても飽きないOPってたまにあるんだよねえ(ちなみに「大江戸ロケット」のOPも好きです)。


楽曲の説明を、音楽に関してボキャのない私がするのはなかなか苦労するんだが、まあつくってる人はあきらかに「電気グルーヴチルドレン」でしょう。
アップテンポなトラックに早口の「ラップまがいの歌詞」を乗せるという方法が、そんな感じ。
「歌詞の意味なんかどうでもいい」ということでも、共通してる。電気の「B.B.E 」なんかを思い出しますね(まあ厳密には歌詞の組み立ての方法論はかなり違うけど)。


電気のデビュー当時は、ラップのリリックを日本語にしようとした場合、「韻を踏む」ということは一般的ではなかった。
だからこそ、逆に昔の電気の歌詞って今聞いても新鮮な部分はあるんだけど、
もってけ!セーラーふく」の場合、ラッパーでもない歌手でも歌詞で韻を踏まないとカッコ悪い、当たり前、みたいな状況を経ての歌詞の解体具合が面白い。


それとOPのアニメね……。「踊り」って人を洗脳させるよな。おっさんくさい例を出すとするといしかわじゅんの描いた「約束の地」というマンガで、なんだかみんなが三波春夫みたいな男の扇動で踊り狂うシーンがあったと記憶するが、あんな感じだ。
ハレ晴レユカイ」のときは、とにかく私は「ハルヒ」っていう人間に1ミリも感情移入できなかったというか、私の人生、「ハルヒ」的なものの考え方からいかに遠ざかるかを目標にしてきたので、興味ゼロだったけど、こっちはいーわ。
らき☆すた」というアニメ自体が、「ハルヒ」よりも数億倍は無思想なのも私のような人間が入ってこれる敷居の低さになっている。


ま、「らき☆すた」のギャグそのものについては、一度じっくり検証してみたい気もするが(笑)。
現時点で放り投げておくと、「エンタの神様」と合わせて考えると、人々は大爆笑をしたいんじゃない、
単に「何となく楽しい気持ちになればいい」と思っているのではないか、というのが私の仮説です。
「……っぽい」ものだけが欲しいんですよきっと一般大衆は。


それと、アニメのOPの冒頭に入っているアニメ「怪物くん」のパロディ、あれは確かラムライダーかだれかが、ライブですでにやっていたことは指摘しておきたい(だからなんだ、っつー話だが)。


MOSAIC.WAV We Love AKIBA-POP!!

MOSAIC.WAV We Love AKIBA-POP!!

で、自分の感性のアンテナが寂びてきたということもあるんだろうけど、最近のハロプロ楽曲のどうひいき目に観てもつまらない無難さ、それとアップテンポの曲が売れないという事実(ハロプロ楽曲もW(ダブルユー)も、「ロボキッス」が思ったほど売れなかった段階で終わってんだよコノヤロー!!)に退屈しきっていた私にとっては「もってけ!セーラーふく」やMOSAIC.WAVの曲はなかなか刺激的で面白い。
(あんまりそっち系の曲が少ないから、mihimaruGTとか買っちゃったよ。気分上々!!)


こういう「アキバ系丸出し」な曲というのは、ナード・コアムーヴメントの中でも「天誅」くらいしかやってなかったと記憶する。
その「天誅」だってどっか突き放してたわけだし、
「アニメやゲームやそれらの美少女が好きなんてデフォルトなんだよ」という「土壌」、およびそれ以前の、むちゃくちゃ大ざっぱに言うとダンス・ミュージックとかアイドル楽曲とかの定着との合体というのは、自分にとっては面白い。


とくにMOSAIC.WAVは、「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」をアマゾンの流通に乗せてないのはかなりマズいんじゃないかという気がする。


なお、その他のアニメ主題歌はなぜか大半が「どっかで聞いたようなロック」ばかりになっていたことに衝撃を受け、なおかつ退屈を感じたことは指摘しておきたいです。まあしょうがないんだろうけどね。