オタクエリート

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 「【オタク】の矮小化」という表現は、かつては矮小化されていなかった本来のすばらしい【オタク】というものがあり、それが現在、偏った者たちによって貶められているということを意味する。それは、明白な嘘である。矮小化されたのではなく、肥大化して祭り上げられたのだ。その結果、ネガティブな出自がジャマもの扱いされているにすぎない。(ササキバラ・ゴウのサイト 2005.11.21

批判されているページを読むかぎり、ササキバラ・ゴウさんが怒るのは無理ないでしょう。
で、それがこのページ

みなさんは“おたく・オタク・ヲタク”という言葉を聴いて、どんな印象を持たれるでしょうか。 我が国では、ネガティブな、マニアックな印象を抱く人が、いまだに多いのではないでしょうか。 その大きな要因として、犯罪事件とオタクの関係性を報じたメディアがよく聞かれます。しかし ながら、近年【オタク】内部の要因も、挙げられるようになってきました。 それは、ライター・評論家を自称する、一部の偏ったオタクたちの存在です。彼らは、さも自分 たちがオタクの代表であるかのように、【オタク】という言葉を著書やホームページで使用して います。こうしたことも、【オタク】の矮小化に拍車をかけているように思います。(オタクエリート


ちょっとここだけ切り取ると意味が通らない、気になる人は全文を読んでほしいが、
確かに「本来ポジティブなものが、評論家・ライターによってネガティヴなものとなった」と読める。


「オタク」っていうのは基本的に「空気」の伝承みたいなところがあり、……そんな曖昧な言葉を使わずとも、ぶっちゃけ「オタク論」だけでも過去の文献が非常に入手しにくいため、歴史の断絶が起こらなさそうで起こりやすい。
だから、「○○も知らないなんて……」という自体が起きやすく、ある程度仕方がないとも言えるが、この文言はちょっと勇み足しすぎというか……悪意で書いたのでなければ、決定的に先行世代と断絶しているとしか思えない。
その断絶の仕方がすさまじい。
(まあ、こういうこと書いてると以外に知り合いとか、知り合いの知り合いとかがやってたりして困ったりするんだけど……。)


ただ、逆説的にこの雑誌に興味を持ってしまった。ここまで喧嘩を売るからには、まったく新しい価値観が提示されているはずだからだ。
そうでなければ「オタク」という冠が欲しいだけの、「SPA!」とか「sabra」なんかと中身的にはそう変わらない雑誌になっているはずだ。