芥川賞候補作品・芥川ショウ

やあ! みんな!
ぼくの名前は芥川ショウ。
職業は、同人誌即売会でチャイナかアオザイを着てくる女のファッションチェックだ。
給料は「御前」と呼ばれる謎の老人から振り込まれている。
いろいろ引かれて、手取り20万。
悪い商売ではない、と思っている。


それはそうと、おれは芥川賞を取りたい。
みんな協力してくれ!
街のなんでも屋によると、銀のエンゼルなら5枚、金なら100枚で取れるそうだ。


会話
床屋「どうしましょうか?」
芥川ショウ「うん、もうちょっと長くして」
会話終了


それにしてもさあ、(ザラメの付いたせんべいをかじりながら)
宇宙人っているのかなあ?
おっと、「地球人も宇宙人だ」ってのはナシだぜ。
おれたちはなぞなぞやってるんじゃないんだからな!
えっ、「上は大水、下は大火事、なーんだ」だって?


……むずかしい問題だねえ……。
哲学だねこれは。


答え:
「大水大火事、という人の名前」


なんだそうだったのか! おじさん一本取られたよこりゃ。
そんなぼくももう52歳。
そろそろ身を固めようと思っている。
プロポーズの相手は小学生のみっちゃん。
(1分後)


はあ〜ふられたわ。
しかも親御さんがウチに来ちゃって、訴えるとか訴えないとか言っていたけど何あれ?
新手のゲーム?
日本はゲーム社会ってことか?


最近、虚構と現実の区別のつかないやつが多すぎるんだよな〜。
ぼくなんかあれですよ。寝ていて夢を見ても「あ〜これは夢だな」ってわかるもんね。
慣れたもんですよ。
もっとも、マリックって一時期本当に超能力者だと思っていた時期があってさ……。
ダマされてあんまり腹が立ったんで、
「近所でも有名なブスを家に招待し、閉じこめて盗撮風AVビデオをえんえんと見せる」
ということをしてしまいましたよ。


そのブスは今どうしてるかというと、
「コンビーフをむさぼり食う会」の副会長として充実した毎日を送っています。
(完)