TVチャンピオンを落ち穂拾い的に

これの続き。落ち穂拾い的に。


「袖が長いほど萌える」と言っていて「萌え袖」と名付けていた。
裕木奈江か、斉藤由貴が最初に始めたと諸説ある」と言っていたが、少女マンガにはその前からあったような気が何となくする……。
「裸にワイシャツ」とかも、読者年齢高めの少女マンガから始まったのではないかという気がする。
調べてないけど。


あと「萌え」について熱く語っている原型師の人がいて、「80年代アイドルとは違う」って言っていた。
編集されていてよくわからなかったけど、
でも80年代アイドルはきわめて近いでしょ。
プロフィールに「趣味・詩を書くこと」とか書いたりして。


あと、いろいろな「萌え」がフェチックにパーツとかしぐさで語られていたけど、
「萌え」の直撃世代って、今の三十代半ばくらいまでの人たちだと思う。
細かくきざんでいけばの話だけど。
そうすると、「萌え」の第一世代ってまだ四十代になってないってことなんですよ。
四十すぎてもツインテールがいいとか言っているならある意味偉いと思うけど、その辺どうなんだろうね?


マンガを描いたりフィギュアをつくったりしたことのある人はわかると思うが、
確かに女の子のポージングとか「どうやったらかわいく見えるか」を考えるのはむずかしい。


グラビアのマネとかしてもダメなんだよね。
普通になりすぎちゃって。
だから、フィギュアの女の子が過度に不自然なポーズをしていたりというのはそれなりの理由がある。


で、そういうのって考えれば考えたなりに面白いんだけど、
ある日突然虚しくなった。
死のうと思っても死ねないので、考えるのをやめた。


なんか、わりと何でもすぐ虚しくなるんで。
そんなさあ、虚構の世界にそんなに熱中できないでしょ普通?
できる人はできるのかな?


絵柄の流行とかも、年齢的についていけなくなる日が来るからねえ。
四十過ぎて、時代遅れの絵柄に「萌え〜」とか言って下の世代に小馬鹿にされるのは、かなり辛いものがありますよ。
リスペクトが連なっていかないでしょ、たぶん「萌え」って。
それが虚しい。


ところで、私は同世代的にもかなり古い絵が好きで、
あずまんが大王」とかあのあたりから、絵柄としてはぜんぜんついていけてませんね。
柴田昌弘とか好きだね。とつぜん思い出したけど。
ああいうGペンでガリガリッって感じで。
けっこうマンガの内容はエグいのが多いんだけど。


おわり。