のろい先生ねぎ!

・あらすじ
玉ねぎ夫は52歳、独身、子なし、負け犬。土手で勝手にうさぎを育てていたところを逮捕され、暗闇指令(長門裕之)によって、札付きの問題児のいる学園に教師として赴任することを命じられる。


・登場人物
・玉ねぎ夫
つむじがふたつあるため、頭の上の部分の髪の毛がとんがってしまうので「玉ねぎ」というあだ名が付いた、実在の人物をモデルにした男。教師になる前は、公園で寝ていた。


31人の女子生徒たち
1 ブタ山豚美
養豚部所属。体重200キロ、趣味は大相撲観戦。「太っている」と言われるとレイトショーの待合室で口ゲンカする。


2 綾小路きみ香
ポエム部所属。家は戦後の混乱期に盗んだ金で富を築いた大金持ち。かじったパンをすぐ捨てることで有名。「にんげんだもの」のパクリ風のものを収集するのが趣味。


3 ナンシー・バッケンビッチ
謎のオーストラリア人。バスト100センチ。英会話部所属。日本語字幕のないモンティ・パイソンのDVDを持ってきて、教室のテレビにかけて他の生徒がわからない中、嫌味ったらしく爆笑するのが趣味。さだやす圭の描く男が大好きという珍しい性癖を持つ。


4 ミニマム矢田
美少女キャラの中に必ず一人はいる、すごくちっちゃい子。体操部所属。自分の頭と同じくらいの大きさの穴なら、肩の関節をはずしてどこにでも入れるという特技を持っている。「泥棒」と言われると怒るが、ホームセンターでじゅうたんを万引きしたという武勇伝を持つ。


5 田中花子
珠算部所属。ものすごく目立たない顔をしているが、「マーダーケースブック」みたいな本が大好物。好きな殺人鬼は「デュッセルドルフのモンスター」。スプラッタ映画も大好きで、いわゆる「Jホラー」を口をきわめて罵るのが趣味。家に行くと必ず「悪魔のいけにえ」を観させられる。


6 富岡里美
水泳部所属。水の中に2時間以上も潜っていられる。影丸を水中に引き込んだまではよかったが、池に皮膚からしみこむタイプの毒薬を投げ込まれ、死亡。パート2ではサイボーグとなって蘇る。


7 矢追純子
オカルト研究会所属。UFOのことをある程度知っているが、あまりに曖昧な知識なので他の部員から怒りを買っている。ほしぶどうの入ったチーズを見ると失神する。


8 口裂け女子(おんなこ)
怪談部所属。「私きれい?」と聴いてまわり、「ブス」と言われると家に帰ってハンカチをかじりながら号泣する。稲川淳二を尊敬しているが、彼の怪談の元ネタ探しを趣味としている。


9 ピャッピューあけみ
帰宅部所属。ピャッピュー次元からやってきた謎の少女。矢印の付いた、妙にテカテカした服を着ていて、「今、西暦何年ですか?」と聞くのが口ぐせ。「歴史を変えにやってきた!」とか「こうしないと歴史が変えられない!」とか言いながら人の家の冷蔵庫を勝手に開けて、ハムなどを丸かじりする。ちなみにSF小説は大嫌い。


10 ゴキブリむしゃむしゃ食い子
ゲテモノ食研究会所属。両手がそれぞれ5メートルくらい伸びて、隠れたゴキブリを探し出してはむしゃむしゃ食う。教室のチャイムが鳴ると故郷を思い出して遠吠えをする。犬が近づくと本気でケンカする。


11 ラーメン好き江
ラーメン部所属。頭にバンダナみたいなものをまいて作務衣姿。ラーメンづくりが趣味だが、「このスープは……」とか能書きが多い。また、いざつくっても食べ方まで指図するので評判はあまりよくない。「へー、すごいラーメンにこだわってるんですね、じゃあチャーハンください」というギャグを言うと殴ってくる。


12 円周率言える子
数学研究会所属。円周率を何百ケタも言えることだけがアイデンティティ。その代わり、その趣味をけなすヤツには攻撃的な態度をとる。ある日、先生から数学のまったくできない男子クラスの生徒の家庭教師をやってくれと頼まれるが、その生徒、数学にまったく興味がない。何とかして家庭教師の役をつとめようとする言える子と、教えられる側に回った男子生徒(スポーツマン、ロック好き)との間に芽生えるラブストーリー。


13 秋元康
プロデュース研究会所属。小太りでいつもニコニコしているが目は笑っていない。彼女のプロデュースによって学食の売り上げを三倍に伸ばしたという実績を持つ。ライバルはおちまさ子。


14 おちまさ子
プロデュース研究会所属。でっかいサングラスがトレードマーク。学校の購買部の売り上げを5倍に伸ばした実績を持つ。


15 ビル・ゲイ子
パソコン研究会所属。「ライバルはニンテンドーだ」と言って、一生懸命トランプや花札フォトショップでつくる姿がけなげ、という男子ファンも多い。名前からよくゲイだとカン違いされるので、「アイワズゲイ」と言うのが持ちネタみたいになっている。
パソコン絶対論者で、「パソコンさえあれば病気の老人が立ち上がった!!」とか、わけのわからないことも言うから要注意。


16 井上和美香
新体操部所属。その美巨乳はだれでもほれぼれするほど。またぽってりした唇が劣情をそそると、PTAのおとうさんからも大好評だ。一時期「女優を目指していた」と言っていたが、最近はお笑い研究会の定例ライブにもにぎやかしで出演している。


17 松本浜子
お笑い研究会所属。お笑い研究会の伝統を塗り替えるほど衝撃的な芸風で、一時期は学園の人気者となったが、研究会の定例ライブにおいて、「コントよりもゲームコーナーの方が人気があるからバーターでゲームコーナーをやってくれ」とか「野球部の試合をみんなで見に行くからライブは延期してくれ」と言われたことなどから次第にモチベーションを無くしたらしい。


18 エスパー伊藤咲子
オカルト研究会所属。超能力者。「あなたの心に直接話しかけているのよ」とか「これは念動力……サイコキネシスとも言うわ」とかが口ぐせ。
テンパってくると「イヤーッ!!」と言いながら超能力を発言させ、体育館の天井にはまったまま取れなくなったバレーボールが落ちてくる、などの現象が起こる。


19 マギーしろ奈
マジック研究会所属。本物のフェレットを持ってきて「ほら、ラッキーだよ、ラッキーだよ」という一発ギャグを持っている。
ちなみに手品はほとんどできない。好きなマジシャンはデビット・カッパーフィールドとエリトモ。


20 手久野セカンドサマー
音楽研究会所属。90年代テクノが大好き。「DJはマストバイ!!」などと言いながらレコード(CDではなくレコード)を勧めまくるが、クラスにDJやっている人間なんかいないのであまり相手にされない。また「テクノ」と聞いて「テクノ・ポップ」と勘違いされるのがあまり好きではないらしい。


21 手久野マンマシーン
音楽研究会所属。セカンドサマーの双子の妹。クラフトワークしか愛していない。「ジョジョ」に出てきたスタンド「クラフトワーク」が、けっこうすぐにやられてしまったので残念がっていた。


22 スピリチュアル江原
オカルト研究会所属。霊界がどうしたとか言う。最近オカルト研究会ではもっとも人気者で、彼女に人生をみてもらおうという生徒が絶えない。


23 グピッチョグタ原
猿回し研究会所属。新ジャンル「エアー猿回し」を提唱、だれにも相手にされずに一人、放課後の校庭でひとり猿回しをする少女、それがグタ原だ。遠くでボクは、いつでも、君を探してた〜。浅い夢だから〜 胸を離れない〜


24 膳場貴子
本物の膳場貴子。いい大学出てて美人で、言うことなし。いきなり中学に編入させられたのでかなり不満に思っているらしい。


25 キューリ夫人
園芸部所属。キューリの栽培に一大革命を起こした「キューリ農法」で特許を取った。身の回りにあるキューリを利用した殺人拳「キューリ拳」の達人。電車で、降りる人の前に入ってくる人を殺したことがある。


26 どぶろく大将
サッカー部所属。いつも片手にどぶろくのとっくりを持っていて、それを飲んでいる。酔えば酔うほど泣き上戸になるが、泣いている内容は「薔薇戦争」とか「ドレフュス事件」などの世界史についてのことなのでだれも付いていけない。ちなみに名前はゴツいが外見は石原さとみソックリ。


27 村上ファン子
投資研究会所属。「だれも買わない株を買ったらハイリスクだがハイリターンだ」という信念のもと、ワープロのインクリボンしかつくっていない会社に1億円投資した後、行方不明。


28 アシ・モフ子
メイド型アンドロイド。ウンコが主食。思い出の観覧者を見ると泣き叫ぶ。ことあるごとに「モノポリーを広めたのは糸井重里だ」と主張する。


29 タモリ
本物のタモリが女性化した存在。武器はサングラスを連続発射する「サングラス・ショットガン」。中華丼を「まずい〜、まずい〜」と言いながらガツガツ食う。パリ・ダカールラリーに出るのが夢だが、無免許。ソーダ水の気泡をじっと見つめるのが趣味。


30 ポリバケツ太郎
頭にポリバケツをかぶっている。口ぐせは「この国の品格は、地に落ちた」。ポリシーは「電車の席は年寄りにはぜったい譲らない」。気にくわない居酒屋のトイレを水びだしにして何食わぬ顔で帰る、空き缶のポイ捨てなどが趣味。それと全身が映る鏡の前で、カッコいい拳銃の抜き方をずっと練習している。


31 スライム三田
絵手紙研究会所属。58歳。タッパーに何でも詰めて帰ることで有名。タッパーに異常に執着があり、著作に「間違いだらけのタッパー使用法」、「タッパーで世界は変わる」、「タッパーの品格」、「タッパーマン」、「土曜の夜はタッパー」、「パイレーツ・オブ・カリビアン タッパーの逆襲」などがある。国際タッパー学会・理事。